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2012年7月5日15時31分
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中国の2つの「PMI」 違いをどう見るか

【新華社発】 中国国家統計局サービス業調査センターと中国物流・購買連合会(CFLP)が1日発表した6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は、前月より0.2ポイント下落したが、景況感の境目とされる50以上にある。一方、HSBCが2日発表した6月のPMI(調整済み)は48.2に下がり、8カ月連続して50以下だった。

これら2つのPMIの違いを、どう見ればよいのか。

国家統計局サービス業調査センターの孟慶欣主任によると、国家統計局とCFLPが月ごとに調査、発表する製造業PMIの調査対象は大中小型企業をカバーする820社だ。

製造業の31業種のうち、業種ごとの調査対象企業数は、製造業付加価値に対する同業種の付加価値の比率で決められる。孟主任は、「これこそ、製造業の全体像を映し出すものだ」と説明した。

一方、興業証券の蔡艶菲アナリストによれば、HSBCは月ごとに中国本土の製造業メーカー400社以上にアンケート調査を行い、収集したデータからPMIを算出している。政府側のPMI調査対象の企業は、経済に重要な国有部門と大企業が多くを占め、HSBCのデータは主に中小企業に基づいて出している。

政府側のPMIとHSBCのPMIとの違いについて、北京大学国民経済計算研究センターの蔡志洲研究員は、「テクニカル分析では、統計模型、指標構成および調査対象の選択の違いによって、データが違うことになる」と説明した。

HSBC中国チーフエコノミストの屈宏斌氏は、二者に違いが出る主な要因として、調査対象企業と季節調整技術の違いを挙げた。政府側のPMI調査対象企業は大企業が多くを占めるという。

蔡研究員は、具体的なデータに違いはあるが、マクロ経済の動向を判断する先行指標として、2つのPMIに映し出される製造業の成長鈍化、経済成長の鈍化という動きは一致していると指摘した。

具体的には、HSBCの6月PMI(調整済み)は5月より0.2ポイント下落して48.2となり、7カ月来の最低だった。指標別には、需要低迷によって新規受注総量と輸出向け新規受注が大幅に縮小。輸出向け新規受注指数は45.8に下がり、09年3月以来の最低水準となった。

政府側の6月のPMIも同様に7カ月ぶりの最低だった。PMIを構成する主要指数のうち、輸出向け新規受注は47.5と、昨年12月以来、最大な下落幅を記録し、経済落ち込みの圧力を映し出している。

サービス業調査センターの孟主任によれば、政府側は企業の規模に応じたPMIも発表している。6月の大企業のPMIは先月より0.5ポイント下がって50.6、中型規模企業は50、小規模企業は47.2で、3カ月連続して50以下だった。小規模企業の伸び悩みが目立ったという。

蔡研究員は「データに違いがあっても、2つのPMIが同じ結果を示している」と指摘する。つまり、小企業の生産経営が困難な状況にあるということだ。

孟主任は「今後、政府側の製造業PMIの調査対象企業数は現在の820社から順次、約3000社に拡大され、地域別などのデータも示す。だが、調査対象企業数の拡大は、質の確保が先決で、全面的かつ正確に実態を映し出すためには調整にまだ時間がかかる」と説明した。

(翻訳 金慧/編集翻訳 恩田有紀)

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