現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. ニュース
  3. ビジネス・経済
  4. 新華社経済ニュース
  5. 記事
2012年10月9日17時31分
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

富士康科技の工場でスト、iPhone5生産ラインの作業員が不満

【中証網】中国の一部メディアは、「富士康科技集団(フォックスコン)」の鄭州工場で5日、約3000〜4000人の労働者がストライキを起こし、iPhone5の生産に影響する恐れがある」と伝えた。富士康の劉?広報担当は7日、「鄭州工場で労使間紛争が発生したが、300〜400人の労働者のみが2時間程度、作業をさぼったのみで、生産には影響は出ない」と説明した。

富士康の従業員は、「ストは暴徒化していない。工場が矛盾点を見過ごし、労働者の要求を無視していることや、高圧的な作業雰囲気に抗議するため、非暴力的な組織的なストを行った」と語った。

この従業員によれば、ストは5日のうちに平和的に収束した。幹部が、労働者に向けてデマを打ち消すショートメールを送信し、その後作業が再開されたが、本質的な問題は解決されないままという。

報道によると、5日午後1時ごろ、鄭州工場では大規模なストが発生し、夜まで続いた。参加者の大部分がiPhone5の品質検査部門の従業員で、ラインは麻痺状態に陥った。連休の残業、厳格過ぎる勤務条件がストの原因。

企業側は相応の技能訓練を行っておらず、従業員らは基準を満たした製品を製造できない状況にもあるとされる。それにも関わらず、経営陣やアップルは、iPhone5製品の品質に関し、従業員に厳しい要求を突き付けているという。例えば、アルミ合金製フレームやカバーの傷や凹みにおける基準は0.02mmと厳しい。0.02mmの外観欠陥は視覚の限界で、この要求に基づけば、合格品をとても生産できない。労働者はストレスがたまり、しかも休みなく働かされている。

劉広報担当は、「鄭州工場の操業一次停止は品質管理係と労働者間との間に感情的な食い違いがあったことが発端だと説明。経営陣がこの問題に気付かず、予想外の結果となった。これは富士康に改善すべき管理上の問題があることを説明した」と認めた。

富士康の経営陣は今回の事件の発生は、管理や従業員との意思疎通に問題があったためと考えているようだが、労働者側は、高圧的な管理や、労働者の劣悪で乱れた生活環境が最も注目すべき問題の本質だとみている。労働者によると、最近はiPhone5に関する世界からのクレームが相次ぎ、従業員は管理者からののしられ、退勤もできない状況にある。

富士康は、「鄭州工場は従業員の給料体系に全国で最高レベルといわれる深セン基準を採用している」と説明しているが、それでも従業員の収入は十分と言えない。ある労働者は「数カ月分の賃金でようやくアップルのスマートフォンを買える程度」と話した。

鄭州工場の月給水準は上半期が2000元前後だった。下半期にはこれよりやや高くなるとみられるが、残業代だけでその60%以上を占める見通しだ。

(翻訳 王秋/編集翻訳 伊藤亜美)

新華通信社
Copyright(C) 2012 XINHUA.JP All Rights Reserved.
著作権は新華通信社に帰属します。無断転載を禁じます。

PR情報
検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介