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国民健康保険、払えなくなったら相談を!

2008年11月19日

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 保護者が国民健康保険の保険料を滞納し、無保険になっている子どもたちが、中学生以下で3万2903人もいるようです。

 1年以上滞納の状態が続くと、保険証が取り上げられ、代わりに資格証明書が発行されますが、それがこのケース。保険証なら、診察を受けても、かかった医療費の3割を負担すればいいですが、資格証明書の場合には、とりあえず全額を自己負担し、あとで手続きすると市区町村から7割が払い戻される仕組みになっています。

 1年半を超えて滞納の状態が続くと、この払い戻しと滞納額が相殺されてしまったり、保険給付が一時差し止められてしまう事態も起きます。

 国民健康保険に加入していると、かかった費用の3割負担で、病気などの治療が受けられます。しかも、一定額以上の高額療養費制度があるので、半年入院しても、50万円から60万円程度で済みます。

 健康保険制度は、海外では使えませんが、海外で病気になって入院した場合には、帰国後、領収書などしかるべき書類を持って決められた手順を踏めば、日本の規定に合わせ入院費の一部を戻してもらえる制度もあります。

 また、出産の際に出産一時金がもらえます。金額は、自治体によってもちがいますが、最低でも35万円。また、加入者が死亡した場合には、3万円から7万円の間で、葬祭費が支給されます。人間ドックの補助金が出るケースもあります。

 小さなお子さんがいる家庭では、乳幼児の医療助成金を使うことができます。これがあれば、子どもの入院などでも、費用の心配がなくなります。

 国民健康保険への加入は、自分だけでなく、子どもの健康にもかかわってきます。

 どうしても支払えない、やむを得ない事情がある場合には、支払い回数を増やす分割納付や、支払いを延ばす徴収猶予もあります。また、前年度の収入が多いと対象にはなりませんが、病気、倒産、天災も失業などで払えなくなった場合には、支払金額を減らす減免と言う処置をとることもありますので、最寄りの市町村で相談してみましょう。

プロフィール

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荻原 博子(おぎわら・ひろこ)

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学習研究社)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

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