今年のボーナスは、ちょっぴり減ってしまったという人が多いかも知れません。大切なボーナスの有効活用としてイチ押しなのは、なんといってもローンを減らすこと。
金利の高いキャッシングや自動車ローンなどはもちろんですが、マイホームを購入したばかりの人なら、まだ山ほど住宅ローンがあるはずですから、まずこのボーナスでローンの繰り上げ返済をしましょう。
繰り上げ返済については、このコラムでも以前にお勧めしたことがありますが、大切なのでもう一度書きます。たとえば、1年前に35年返済で3000万円の住宅ローンを、金利3%で借りたとします。この場合、ボーナスで50万円を繰り上げ返済すると、返済期間が11カ月短縮され、総返済額は約86万円も減ります(期間短縮型)。今どき50万円投資して、確実に86万円になる投資商品などありませんから、下手な投資をするよりも、ずっと将来の安心が近づくというものです。
ただし、繰り上げ返済については、手数料がかかる銀行とかからない銀行があります。返済に手数料がかかる銀行は、チマチマ繰り上げ返済をしていると、意外と手数料がかかるかも。また、住宅金融公庫(現・住宅金融支援機構)で借りたという人は、繰り上げ返済は100万円以上と最低額が決まっています。
住宅ローンでなく、キャッシングをしているという人は、金利が10〜20%ととんでもなく高いわけですから、問答無用でボーナスで借金を返済することを考えるべきでしょう。
たとえば、30万円を金利20%、30回払いで借りると、なんと利息と合わせて最終的に約38万円も返さなくてはならないのです。
30万円借りて、8万円も利息を払うなんて、ばかばかしい!
確かに、ある程度、生活に困らない程度の現金は確保しておくことは必要ですが、それ以外は、下手な投資をするよりも、借金の返済に充てるべきでしょう。

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学習研究社)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。