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“有事”の“金”?

2009年2月25日

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 金価格が、上がってきています。世界的に見ると、07年夏にサブプライムローン問題が表面化した時点から急激に上がり始め、1年前に1オンス1000ドルの高値をつけました。けれど、その後、投機筋の資金が細ったことなどで値を下げました。

 ところが、ここにきて金融不安やインフレ懸念などが再燃してきたことで、再び1オンス1000ドルを超えて上昇する様相を見せています。

 金はドル建てなので、日本で買う時には為替が影響します。円高なら安くなり、円安なら高くなるのです。ここにきて、日本では円安が進んでいることもあって、1カ月間の価格を見ると、1グラム2630円から3105円へと上がっています。

 こう聞くと、買いたいと思う人もいるかも知れません。ただ、金は相場商品。気をつけなくてはいけないのは、今は上がっていますが、買ったら下がったということだってあるのです。

 もうひとつ、金の現物を買うには、消費税と手数料がかかります。手数料は、売る時にもかかります。

 たとえば、2月24日現在で、100グラムの金のバーを買って売るとすると、買う価格は32万3050円。売る価格は30万5250円。つまり、1万7800円かかるということ。

 2月24日現在の金価格は、グラム3178円。ということは、金価格が1グラム3356円以上にならないと、売ってももうけは出ないということになります。これは、田中貴金属の価格で、他の業者だとちょっと違ってくるかもしれません

 今のような先行き不透明な中では、金が買われやすくなるので、価格はまだしばらくは上がるかもしれません。

 ただ、金には、デフレに弱く、円高に弱いという側面もあります。持っている間、利息も、配当もありません。ここに来て、中川会見もあって、円が売られる状況にありますが、またドルのほうが危ないということになれば、円高になる可能性もあります。

 こうしたことも考慮し、投資するなら、最終的には子孫にそのまま残してあげてもいいくらいの余裕のお金にするべきでしょう。

プロフィール

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荻原 博子(おぎわら・ひろこ)

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学習研究社)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

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