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個人が買える国債が人気ですが…

2009年3月25日

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 安全性を求めた資金が、国債に向かっているようです。

 現在、個人が買える国債には、「個人向け国債」と「新型窓口販売方式の国債」があります。

 「個人向け国債」には、固定金利で発行後2年経過すればいつでも換金できる5年固定と、変動金利で発行後1年経過すればいつでも換金できる10年変動があります。3月5日から3月31日まで募集している5年固定は、税引き前で0.71%。10年変動は税引き前で0.5%。最低1万円から、1万円単位で買えます。

 銀行の定期預金が、300万円未満5年もので0.35%ですから、銀行預金よりは少し利息が良いかなという感じです。ただし、銀行の預金のようにいつでも解約でき、引き出しできるといった自由度は低いので注意しましょう。

 「新型窓口販売方式の国債」は、2年固定、5年固定、10年固定とあり、最低5万円から5万円単位で買えます。4月3日発行の2年固定は、税引き前で0.4%。3月9日発行の5年固定が0.8%。10年固定が1.3%。

 満期まで持てば、前述の金利が付きますが、中途換金する場合には市場で売却することになるので、ケースによっては元本割れもあり得ます。

 今は、金融大動乱の真っ最中で、日銀も米連邦準備制度理事会(FRB)も、あらゆる手を尽くしていることで市場にも明るさが戻ってきてはいますが、これから先となると、どう動くかはわかりません。しかも、銀行の定期預金に比べたら少しはマシかもしれませんが、国債の金利自体、けっして有利とは言えない状況です。2年くらい固定金利でお金を温存しておくつもりで預けるならまだしも、5年や10年といった長期で預けた場合、途中で金利が上昇してくると、損になってしまうかもしれません。もし長期で考えるなら、変動金利で上がっていく金利を織り込める個人向け国債の10年変動がよいかもしれません。

 ただ、10万円くらいだと、1年間預けても銀行預金との差は100円から300円程度。これでは、わざわざ預けるという気にもならないのではないでしょうか。

プロフィール

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荻原 博子(おぎわら・ひろこ)

1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学習研究社)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

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