写真・図版 2月16日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の113円後半。堅調な米小売売上高などを手掛かりに海外市場では115円目前まで買われたが、海外勢による円買いフローや、日本株売りに伴う円のヘッジ外しなどを受け、113円後半に下落した。写真は都内の為替ディーリングルームで2014年12月撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

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 [東京 16日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の113円後半。堅調な米小売売上高などを手掛かりに海外市場で115円目前まで買われた流れを引き継いで114円台前半で強含んだものの、海外勢による円買いフローや、日本株売りに伴う円のヘッジ外しなどを受け、113円後半に下落した。

 ドルは午前8時過ぎにきょうの高値114.31円をつけた後、じりじり値を下げて113.95円まで下落した。仲値にかけて輸入企業のドル買い/円売りが流入し小幅に持ち直したが、買いが一巡した後は113.75円まで下押しした。

 114円付近からの下落過程では、アジア通貨売り/円買いのフローが観測されたほか、海外勢の株売りに伴う、ヘッジの円売りの巻き戻しで円買いが加速したという。

 前日発表された1月の米小売売上高は前月比で0.4%増と、予想の0.1%を上回る増加となった。

 しかし「ガソリン高などでモノの値段が既に上昇している中、小売りが金額ベースで上がったことが、本当に米経済の強さを表すのか」(運用機関)との声も聞かれ、米経済の強さに対して確信が持てないことがドルの持続的な上昇を阻止しているとの見方が示されていた。

 1月の米小売売上高の中でも自動車は1.4%減。減少幅は昨年3月以来の大きさで、価格は2009年11月以来の大幅上昇(0.9%)となった。

 米財務省が15日に公表した対米資本フローデータによると、民間部門の海外勢(米国の非居住者)は12月に404億ドル米財務省証券を売り越した。売り越し規模は昨年4月(623億ドルの売り越し)以来最大となった。

 民間部門の売り越しは、米長期金利上昇による損失確定売りが大半を占めると見られている。

 一方、公的部門の海外勢は12月に186億ドル米財務省証券を買い越している。 

 公的部門の買いについて「外貨準備ポートフォリオ上で、米国債の比率維持のための買いが生じた可能性と、原油価格の上昇や為替変動に伴い、各国通貨当局の米国債売りが減少した可能性を指摘できる」とSMBC日興証券、チーフマーケットエコノミストの丸山正義氏は言う。

 ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

 午後3時現在 113.82/84 1.0619/23 120.87/91

 午前9時現在 114.12/14 1.0601/05 120.99/03

 NY午後5時 114.15/18 1.0598/04 121.00/04

 

 

 (為替マーケットチーム)