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 [ニューヨーク 6日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、朝方発表された9月の米雇用統計で賃金の上昇が確認されたことでドルが上昇していたが、その後、北朝鮮が長距離ミサイルの発射実験を準備しているとの報道を受け下落に転じた。

 ロシア通信(RIA)によると、今週北朝鮮を訪問したロシア下院議員が北朝鮮は長距離ミサイル発射実験を計画しており、同国は米国の西海岸が射程距離に入るとの見方を示していると述べた。RIAによると訪朝したのは下院外交委員会メンバーのアントン・モロゾフ氏を含む議員3人で、今月2日から6日まで滞在した。

 BKアセット・マネジメント(ニューヨーク)の外為戦略部門責任者、ボリス・シュロスバーグ氏は「何らかの紛争が勃発するのではないかとの懸念が市場で高まっている」とし、「北朝鮮が週末の間に何か行動を起こした場合、それほど規模が大きくない実験だったとしても、週明けの市場ではリスク回避の姿勢が高まると考えられる」と述べた。 

 米労働省が発表した9月の雇用統計は非農業部門雇用者数が2010年9月以来7年ぶりに減少したものの、時間当たり平均賃金は前年同月比2.9%増と、16年12月以来の大幅な増加となった。これを受け、米国のインフレが上向くとの期待からドルは対円で約2カ月ぶり、対ユーロで7週間ぶりの高値に上昇した。

 ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)の新興国通貨戦略部門責任者、ウィン・ティン氏は、今回の雇用統計はハリケーンの影響を受けると当初から予想されていたとしながらも、「時間当たり平均賃金に関しては予想外だった」と指摘。金融政策を巡る「ジグゾーパズルの欠落したピース」がこれだったと述べた。 

 ドル/円<JPY=>は一時113.43円と、7月14日以来の高値に上昇。その後は112.71円まで戻した。

 ユーロ/ドル<EUR=>は1.1670ドルと、8月17日以来の低水準を付けた後、1.1726ドルまで戻した。

 ドル/円 NY終値 112.63/112.66 

 始値 112.90 

 高値 113.43 

 安値 112.61 

 ユーロ/ドル NY終値 1.1733/1.1735 

 始値 1.1706 

 高値 1.1738 

 安値 1.1670 

 

 (表はロイターデータに基づいています)