写真・図版 11月11日、ベトナムのダナンで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は「不公正な貿易慣行」と「市場をゆがめる補助金」に対処していくことを盛り込んだ首脳宣言を採択し、閉幕した。代表撮影(2017年 ロイター)

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 [ダナン(ベトナム) 11日 ロイター] - ベトナム中部のダナンで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は11日、「不公正な貿易慣行」と「市場をゆがめる補助金」に対処していくことを盛り込んだ首脳宣言を採択し、閉幕した。

 加盟21カ国の首脳宣言の文言はトランプ米大統領の意向を反映し、昨年の宣言からは大きく変更された。

 首脳会議では、トランプ大統領の掲げる「米国第一主義」と、現在は中国が旗振り役を目指す多角的貿易体制の支持という、これまでのAPECのコンセンサスとの違いが鮮明になった格好だ。

 宣言は「貿易をより包括的にし、市場へのアクセス機会の改善を支援し、不公正な貿易慣行に対処していくよう協力していく」とし、「市場をゆがめる補助金や政府および関係機関によるその他の種類の支援の排除を強く呼び掛ける」と明記。

 2国間貿易協定の重要性や世界貿易機関(WTO)の改善についても言及した。昨年の宣言ではWTOについては触れていなかった。

 表現の修正を迫る米国の圧力はあったものの、自由貿易の推進や保護主義との闘いという文言は盛り込まれた。

 中国の新華社によると、同国の習近平国家主席は加盟国が貿易の推進、自由化、多角的貿易体制の強化というAPECの創設目的に引き続き忠実である必要があると指摘。「合意された工程に従ってアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)の創設を断固推進し、開放を通じてアジア太平洋の発展の新たな段階を主導していく必要がある」と述べた。