写真・図版 7月11日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの111円前半。日本時間早朝、米国が中国製品に追加関税を適用する方針を示したことを受けて、一時円が買われた。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

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 [東京 11日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの111円前半。日本時間早朝、米国が中国製品に追加関税を適用する方針を示したことを受けて、一時円が買われた。

 ドル/円が急落を始めたのは、NY市場が取引をほぼ終えた午前6時ごろ。トランプ米政権が追加で2000億ドル相当の中国製品に10%の関税を適用する方針を明らかにし、新たな対象品目リストを公表した。

 突然の発表を受けて、東京市場はリスク回避の動きが強まり円が全面高。ドル/円は一時110.77円まで売られ、ユーロも早朝につけた1カ月半ぶり高値の130円後半から129円後半へ、豪ドル/円も1カ月ぶり高値の83円前半から82円前半へ急落した。

 しかし、急速な円買いが一巡すると午前10時過ぎからドルはじりじりと反発。111円台へ値を戻した。市場では「実際に関税が効力を発揮するのは2カ月後。中国の対抗措置も含め、しばらく事態の推移を見極める必要がある」(外銀)との声が出ていた。

 ドル/円が切り返したのは、リスク回避的にドルが全般に買われたことも影響している。ユーロは朝方の1.17ドル半ばから前半へ、豪ドルも0.74米ドル後半から前半へ下落した。

 FPG証券代表取締役の深谷幸司氏は「前日まで米企業の好決算見通しや、米中貿易摩擦が一服するとの期待感で、ドル買い機運がやや盛り上がりを見せていたが、今朝のニュースで出鼻をくじかれた格好だ。ただ、110円前半ではドルの押し目買いニーズがあるため、大きくドル安/円高に振れるリスクは限定的とみている」と述べている。

 ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

 午後3時現在 111.05/07 1.1727/31 130.25/29

 午前9時現在 110.84/86 1.1726/30 129.99/03

 NY午後5時 110.98/01 1.1742/46 130.34/38