写真・図版 8月9日、終盤のニューヨーク外為市場では薄商いの中、ドルがほとんどの主要通貨に対し上昇した。昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

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 [ニューヨーク 9日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では薄商いの中、ドルがほとんどの主要通貨に対し上昇した。貿易摩擦や堅調な米経済が引き続きドルを下支えするとみられている。

 アナリストによると、貿易戦争のシナリオの下でドルは新興国通貨に対して優位な状況にあり、関税により米貿易赤字が縮小する可能性があるという。

 英ポンド<GBP=D3>は続落し、1ポンド=1.2879ドル。英国が欧州連合(EU)と合意できないまま離脱するとの見方が市場で強まっている。

 米国ではこの日発表された新規失業保険申請件数が予想以上に減少したほか、7月の卸売物価指数も総じて上昇し、ドルを支えた。

 ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「想定される消費者物価の上昇は、ドルや米連邦準備理事会(FRB)の追加利上げを支援するものだ」と述べた。

 ドル指数<.DXY>は0.4%高の95.454。先月19日には年初来高値の95.652を付けたが、それ以降は95.5の水準を大きく超えていない。

 ニュージーランド(NZ)ドルは対米ドルで2%近く下げ、1NZドル=0.6613米ドル。一時は2016年3月以来となる0.6634米ドルまで下落した。

 ニュージーランド準備銀行(中央銀行)が9日、政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を過去最低の1.75%に据え置く決定をするとともに、2020年終盤まで同水準で維持すると予想外の表明をしたことを受けた。

 米中貿易戦争や英EU離脱の先行きなど地政学的な緊張を巡る懸念から、円は対ドルで上昇した。

 トルコリラは対ドルで最安値を更新。前日終値から約2.5%下落した。米国との関係改善を目指し、トルコ政府代表団が米当局者と会談したが進展はなかった。

 またロシアルーブル<RUBUTSTN=MCX>も、オーバーナイトに2016年11月以来の水準に下落。米政府が8日、ロシアに新たな制裁を課すと発表したことを受け、1ドル=65ルーブルの節目を上回る水準に下げている。

 

 

 ドル/円 NY午後3時 111.02/111.05 

 始値 111.10 

 高値 111.15 

 安値 110.86 

 ユーロ/ドル NY午後3時 1.1540/1.1544 

 始値 1.1593 

 高値 1.1600 

 安値 1.1527