写真・図版 12月7日、中国人民銀行(中央銀行)が発表した11月末の外貨準備高は、前月比90億ドル増の3兆0620億ドルと、予想外に増加した。2017年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

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 [北京 7日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が発表した11月末の外貨準備高は、前月比90億ドル増の3兆0620億ドルと、予想外に増加した。

 11月の人民元は、米中貿易摩擦が緩和するとの期待で0.2%上昇、3月以来の値上がりを記録した。

 外貨準備の増加は、7月以降で初めて。10月は339億3000万ドル減だった。

 ロイター調査では160億ドル減の3兆0370億ドルと予想されていた。

 11月末時点の金準備は721億2200万ドル。10月末は719億6800万ドルだった。

 中国国家外為管理局(SAFE)は外貨準備の増加について、為替市場と資産価格の変動によるものと説明し、今後も安定的に推移するとの見通しを示した。

 キャピタル・エコノミクスはリポートで11月は人民銀が為替介入により元を買い支える必要性が低下したもようと指摘した。外貨準備から110億ドルをドル売り/元買い介入に充てたと推計した。資金流出ペースが緩和し前月から規模が縮小したとしている。

 UBSのエコノミストは3日に公表したリポートで「今後の(米国と中国の)貿易交渉において為替レートが非常に重要になるとみている。(中国)政府は引き続き元相場を厳しく管理し、急激な下落を避けようとするだろう」と予想した。

 米中の協議が物別れに終われば、米国は3月にも中国製品への関税を引き上げる可能性がある。元に一段の圧力がかかり節目となる1ドル=7元を突破する展開もあり得る。

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