写真・図版 3月13日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円前半。EU離脱に関する議会採決を控える英ポンドが主役となり、ドル/円は脇役に徹した。日本円紙幣と米ドル紙幣。2009年11月に撮影(2019年 ロイター/Yuriko Nakao)

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 [東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の111円前半。この日の東京市場では、合意なき欧州連合(EU)離脱に関する議会採決を控える英ポンドが主役となり、ドル/円は脇役に徹した。

 朝方111.30円付近を推移していたドルは、午前9時過ぎに実需のドル買いが流入したことや日経平均が下げ渋ったことで111.38円まで上値を伸ばした。しかし、仲値公示後の取引では、日経平均が下げ幅を拡大し、プラス圏で寄り付いた上海株が軟調に転じたことなどを受け、111.14円まで下落した。

 この日の主役は英ポンドで、ドル/円については「脇役は脇役に徹するしかない」(外為アナリスト)との意見が出ていた。

 英ポンド/円<GBPJPY=>は現在145円後半。東京時間の値動きは145.37―145.83円と、ポンドにしては狭かったが、市場の関心は、きょう英国で予定される合意なき離脱に関する議会の採決に向けられている。

 市場では、きょうの採決は否決となるが、あすの交渉期限延長に関する採決は可決されるとの予想が依然優勢だ。欧州委員会のユンケル委員長は、離脱が5月23─26日の欧州議会選挙より前に完了する必要があるとの考えを示している。

 英ポンドは11日に143.70円と直近の安値をつけたあと、12日には147.78円まで急騰する場面もみられ「素人がとても手を出せる相場ではない」(前出のアナリスト)とされ、今回の乱高下もまた、ファンド勢やAIが主導しているとされる。

 一方、ドルの伸び悩みの背景となっている米長期金利はこの日も低迷した。

 前日は、米消費者物価指数(CPI)が控えめな伸びにとどまったことを受け、米10年債利回り<US10YT=RR>が2.5960%まで低下し、1月4日以来の低水準となった。

 午後3時時点の同利回りは現在2.6141/6123%の気配。前日からは反発したものの、依然3カ月超ぶりの水準で低迷している。

 市場は、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策変更が見送られることを確実視しているが、「6月も利上げは見送られるのではないか」(証券会社)との声が聞かれる。市場で広がりつつある米長期金利の低迷予想は、ドルの上昇を抑制しそうだ。

 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は10日、FRBは世界経済の減速が米国内の状況にどのような影響を及ぼすか見極めているため、金利変更を「急ぐいかなる必要性も感じていない」と政策判断留保の姿勢を改めて示した。

 

 ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

 午後3時現在 111.31/33 1.1286/90 125.62/66

 午前9時現在 111.30/32 1.1284/88 125.62/66

 NY午後5時 111.29/32 1.1294/98 125.67/71

 

 

 (為替マーケットチーム)