写真・図版 9月14日、欧州連合(EU)財務相理事会は、財政ルールを簡素化して透明性と予測可能性を高める案への支持を表明した。写真は欧州委員会のドンブロウスキス副委員長。ブリュッセルで6月撮影(2019年 ロイター/Francois Lenoir)

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 [ヘルシンキ 14日 ロイター] - 欧州連合(EU)財務相理事会は14日、財政ルールを簡素化して透明性と予測可能性を高める案への支持を表明した。ただ、ルールの変更にはさらなる議論が必要になるとみられる。

 欧州委員会のドンブロウスキス副委員長は、財政ルールの焦点を債務と政府支出に絞るという欧州財政委員会(EFB)が示した案について、財務相らが全般的に受け入れたと説明。ヘルシンキで行われた非公式会合後の記者会見で、「確実に検討される選択肢であり、比較的良い反応が得られた。多くの加盟国が透明性と予測可能性の向上に向けたルールの簡素化を支持した」と述べた。

 その上で「さらなる分析と議論が必要で、委員会は年末までにそれらを行わなければならない」とし、年末の欧州委による財政ルール見直しに言及した。

 ただ、ルールの変更には時間がかかる見通しだ。

 イタリアのグアルティエリ経済・財務相は「ルールの見直しは複雑でデリケートかつ長期にわたるプロセスのため、慎重になることが重要だ」と指摘。「ただ、きょうの協議では財政ルールの見直しを進めることで各国政府が一致した」と語った。

 EFBは、現行の複雑な財政ルールを、公的債務の中期的上限のみに絞ることなどを提案している。現在、EU条約はこの上限を国内総生産(GDP)比で60%と設定している。[nL3N263028]