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 [バンコク 20日 ロイター] - タイ商業省が発表した8月の貿易統計によると、世界的な貿易摩擦やバーツ高の影響で輸出は予想以上に減少した。

 8月の輸出は前年比4%減。市場予想は2%減だった。金の輸出は378%増。金を除外すると9.8%減。

 バーツ<THB=TH>は、対ドルで6年超ぶり高値を付け、今年、アジア新興国通貨で最も上昇している。

 商業省の高官は「バーツ高で、わが国の製品は相対的に高くなっている」と記者団に述べ、特にコメの輸出への影響が懸念されるとした。

 タイは世界2位のコメ輸出国だが、8月の輸出は前年比45%減と、2012年半ば以来の大幅な減少となった。タピオカの輸出は25%減、天然ゴムは7.2%減だった。

 タイ政府は、バーツ高への懸念を繰り返し表明する一方で、企業に対しては、この機に資本財や設備を輸入するよう呼び掛けている。

 しかし、8月の輸入は前年比14.6%減少。電子製品が17.6%減、素材は28%減だった。

 自動車および自動車部品の輸出は12.6%減少、電子製品は10.5%減少した。

 最大の輸出先である中国向け輸出は前年比2.7%減少。米国向けは5.8%増加した。

 8月の貿易収支は20億5000万ドルの黒字だった。

 商務省の高官は、輸出の伸び率目標(3%)の達成は困難との見方を示した。

 1─8月の輸出は前年比2.19%減、輸入は3.61%減だった。