写真・図版米製薬大手メルクが29日発表した第3・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。ニュージャージー州リンデンで昨年7月撮影(2019年 ロイター/BRENDAN MCDERMID)

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 [29日 ロイター] - 米製薬大手メルク<MRK.N>が29日発表した第3・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。がん免疫薬「キートルーダ」の売上高が四半期で初の30億ドル超えを記録した。同社は通年の利益予想も引き上げ、株価は午前の取引で2%超値上がりした。

 キートルーダの売上高は62.5%増の30億7000万ドル。リフィニティブのアナリスト予想平均である28億8000万ドルを上回った。

 調査会社グローバルデータによると、キートルーダは2023年に薬剤の年間売上高で世界一になる見通し。25年売上高は222億ドルが見込まれている。これに対し競合の小野薬品工業<4528.T>とブリストル・マイヤーズ・スクイブ<BMY.N>のがん免疫薬「オプジーボ」は25年売上高が120億ドルと、キートルーダに大きく水を開けられる見込み。

 全体の売上高は14.9%増の124億ドル。市場予想は116億4000万ドル。地域別では中国の薬剤販売が為替の影響を除いて90%拡大し、全体の売上高を押し上げた。

 純利益は19億ドル(1株0.74ドル)。前年同期は19億5000万ドル(同0.73ドル)だった。調整後の1株利益は1.51ドルと、市場予想の1.24ドルを超えた。

 通年の調整後1株利益予想は5.12ー5.17ドルとし、従来の4.84ー4.94ドルから引き上げた。アナリスト予想は4.92ドル。