写真・図版 11月26日、クーレ欧州中央銀行(ECB)専務理事は、欧州は海外の決済業者への依存状態から脱却する必要があると述べた。写真はECB本部。3月7日、ドイツのフランクフルトで撮影(2019年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

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 [ブリュッセル 26日 ロイター] - クーレ欧州中央銀行(ECB)専務理事は26日、欧州は海外の決済業者への依存状態から脱却する必要があると述べた。ただ、ECBが介入して民間業者を締め出すのは、正しい方向ではないとの見方も示した。

 専務理事は会合で、非現金決済の3分の2以上が海外企業のカードで行われていると指摘。競合する大半の欧州の業者は国内もしくは域内に注力しがちであり、ユーロ圏は競争上不利に置かれていると語った。

 専務理事は「欧州は経済の競争力を失うリスクにさらされている」とし「特定の国に特化したソリューションは必要な規模を欠く傾向にあり、国ごとの分断状態は、欧州全体で見た競争という面でマイナスになり、イノベーションを抑圧する」と警鐘を鳴らした。

 決済セクターはビザ<V.N>やマスターカード<MA.N>など米国の業者の寡占状態にある。こうした伝統的なカード会社以外にも、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>やアップル<AAPL.O>などが決済サービスを立ち上げてシェアを獲得しているほか、オンラインのプロバイダーとしてはペイパル・ホールディングス<PYPL.O>が知られるが、これらの企業はすべて米国を拠点としている。

 ECBは現在、デジタル通貨導入の是非について検討している。