写真・図版12月11日、パウエル米連邦準備理事会議長(写真)は、短期金融市場でこの秋に見られた混乱について、金融監督・規制面の制約が要因となった可能性があるか検証しているとし、フェデラル・ファンド(FF)金利の不安定な動きを最小限に抑えるためルールを見直す用意があると明らかにした。ワシントンでの記者会見で撮影(2019年 ロイター/Joshua Roberts)

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 [11日 ロイター] - パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は11日、短期金融市場でこの秋に見られた混乱について、金融監督・規制面の制約が要因となった可能性があるか検証しているとし、フェデラル・ファンド(FF)金利の不安定な動きを最小限に抑えるためルールを見直す用意があると明らかにした。

 米短期金融市場では9月、銀行や企業が資金調達する際に支払うレポ金利が急上昇し、一部の翌日物取引では金利が一時10%を付けた。FF金利の実効レートもFRBの誘導目標レンジを上回った。

 パウエル議長は、こうした混乱が生じた時期に、銀行の準備預金は各行が十分とみなす最低水準を大幅に上回っていたと指摘。このため、潤沢な準備預金を持つ一部の大手銀が貸し出しに消極的だった理由を調査したと明らかにした。

 議長は連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、「監督・規制に関する複数の問題が提起された。これらの問題を注意深く検証している」と述べた。

 そのうえで「安全性や健全性を脅かさない形で監督・規制慣行を修正する案を検討する用意がある。複数の案を検討中だ」とした。

 秋以降のレポ市場の混乱をきっかけに、一部の大手銀はFRBに流動性規制の緩和を訴えてきた。

 JPモルガンのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は11日、レポ市場の問題は金融市場の他の部分に波及する恐れがあるとして、FRBに流動性規則の見直しをあらためて求めた。

 FRBはレポ市場への臨時資金供給や月額600億ドルの財務省短期証券(Tビル)買い入れで対応している。

 パウエル議長は11日、FRBの取り組みは奏功しているとし、年末にかけて市場の安定を保つために必要なあらゆる措置を講じるとあらためて強調。「圧力は管理可能とみられ、われわれはFF金利を目標レンジ内に維持するため必要に応じてオペレーションの詳細を調整する」と述べた。