写真・図版 1月17日、中国の自動車大手、長城汽車は米ゼネラル・モーターズ(GM)からインド西部のマハラシュトラ州にある工場を買い取ることで合意した。写真はインド・タレガオンにあるGMの工場。2012年9月撮影(2020年 ロイター/Danish Siddiqui)

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 [ニューデリー 17日 ロイター] - 中国の自動車大手、長城汽車(GWM)<601633.SS>は、米ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>からインドにある工場を買い取ることで合意した。中国国内の需要が鈍る中、インド市場に活路を見いだす。

 取得手続きは年後半に完了する見込み。ある関係筋は、長城汽車が工場取得のために約2億5000万─3億ドルを支払うと明らかにした。

 長城汽車を工場取得を足掛かりに、向こう1年以内にインドでの生産開始を目指すとみられる。一方、GMは今後インドでの生産から撤退する公算が大きいという。

 長城汽車の海外戦略副社長、劉向上氏は「インド市場は急速に成長しており、投資環境は良好で多大な潜在力を秘めている。インド市場への参入は当社の海外戦略にとて重要な一歩になる」と述べた。

 GM海外事業部門のブリセット上級副社長は「当該工場での生産停止は、当社の海外戦略に基づく」とした。

 中国の自動車メーカーは、国内での販売減速を受けてインドでの生産計画を加速させている。中国自動車最大手、上海汽車集団(SAIC)<600104.SS>は既にインドで生産・販売を行っており、関係筋によると同社の成功がライバル社を刺激しているという。

 インドの自動車販売は不振が続いているが、英調査会社のLMCオートモーティブによると、インドは2026年までに中国、米国に次いで世界第3位の自動車市場になると予想されている。