写真・図版 1月24日、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)によるFCAの提訴を米連邦地裁が却下するよう求めた。2018年7月21日、イタリアのトリノで撮影(2020年 ロイター/Massimo Pinca)

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 [24日 ロイター] - 欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)<FCHA.MI>は24日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)<GM.N>によるFCAの提訴を米連邦地裁が却下するよう求めた。

 GMは、FCA側が全米自動車労組(UAW)幹部に贈賄し、長年にわたって労使協議を通じてGMに多額の負担を強いたと訴えている。

 FCAはこれまで、GMの訴えには根拠がなく、FCAと計画されている仏自動車大手PSAグループとの経営統合を混乱させる意図があると反論してきたため、棄却の申し立ては予想されていた。

 GMの法務顧問クレイグ・グリデン氏は昨年11月記者団に対し、FCAとPSAの合併協議と訴訟は無関係だとコメント。FCAの今回の動きに対しGMは、法的根拠に対する自信には変わりがなく、法廷で応答すると強調した。 

 GMは昨年11月、FCAを提訴した際、当時同社の最高経営責任者(CEO)だった故セルジオ・マルキオンネ氏がこの企てを主導していたと指摘した。

 GMの訴えの一部は、UAWの元および現幹部の汚職疑惑を巡る現在進行中の連邦当局による犯罪捜査に基づいている。

 一方FCAは24日、GMの提訴はいくつか理由から「致命的な欠陥がある」と反論。まず4年間の出訴期間が過ぎているほか、GMは労使協定に関連するFCAないしUAW幹部による不正の直接の被害者でないため、威力脅迫および腐敗組織に関する連邦法(RICO法)訴訟を起こせない点などを挙げた。