写真・図版 2月20日、ホンダは21日、世界戦略車の1つ、セダン「アコード」の新型車を日本で発売する。写真はジュネーヴで昨年3月撮影(2020年 ロイター/PIERRE ALBOUY)

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 [東京 20日 ロイター] - ホンダ<7267.T>は21日、世界戦略車の1つ、セダン「アコード」の新型車を日本で発売する。北米や中国ではすでに販売しており、2年以上遅れての投入だが、両地域では購買層が若返っており、日本でも既存客の乗り換えに加え、新たな顧客として若い層の取り込みを狙う。

 10代目となる新型アコードは、北米で2017年10月、中国では18年3月に発売済み。19年の販売実績は、北米で前年比約12%減の約25万9000台、中国では25%増の約21万8000台。タイなどでも投入しており、昨年は全世界で年間約50万台を販売した。

 宮原哲也・開発責任者は20日の発表会で、日本での投入が遅いことについて、各地域における「他の車のモデルサイクルとのバランスがあり、このタイミングになった」と説明した。

 同社によると、北米や中国での購買層は従来の40代から30代に若返っている。日本でもドイツ勢を中心にセダンは一定程度の需要があり、宮原氏は「確実に日本の若い人にもセダン好きはいる。選択肢の1つにしてほしい」と期待を込めた。

 スポーツ多目的車(SUV)人気が続く中、セダン市場は縮小傾向だが、寺谷公良・日本本部長は「アコードはホンダブランドを象徴するコアモデル。セダンのラインアップの柱として投入する意義は大きい」と強調。日本のセダン市場動向に関しては「現在は底を打っている状況で、現状(の規模)が持続するのでは」との見方を示した。

 日本投入の新型アコードは生産拠点を日本からタイに切り替えた。寺谷氏はタイの生産品質は年々向上しており、日本生産とそん色ないことから「タイで集中生産したほうが効率は明らかに高い」と話した。

 アコードは1976年の初代発売以来、世界120超の国・地域で累計約2000万台を販売。国内販売も累計約230万台と小型車「フィット」に次ぐ規模だが、昨年は1000台程度と「寂しい数字」(寺谷氏)だった。

 新型ではプラットフォーム(車台)構造を見直し、走行安定性や乗り心地を改善。日本投入車はHVのみで最上級モデル1本に絞り、価格は465万円。販売計画は月300台。独自のハイブリッド車(HV)システム、安全運転支援システムも搭載した。同社は中古車で始めているサブスクリプション販売を、今後は新車やアコードでも「考えていきたい」(同)としている。

 *最終段落の表現を一部修正しました。

 

 

 (白木真紀)