写真・図版高級ブランド世界最大手の仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンのアルノー最高経営責任者(写真)は、米宝飾品大手ティファニーの買収について再交渉を検討している。1月28日、フランスのパリで撮影(2020年 ロイター/Christian Hartmann)

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 [3日 ロイター] - 高級ブランド世界最大手の仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン<LVMH.PA>のアルノー最高経営責任者(CEO)は、米宝飾品大手ティファニー<TIF.N>の買収について再交渉を検討している。新型コロナウイルスのパンデミック(大流行)や、米国全土に広がる人種差別などへの抗議デモが、米小売りセクターに影を落としているためだ。事情に詳しい複数の関係者が3日明らかにした。

 LVMHは昨年11月、ティファニーを162億ドルで買収することで合意。ただ現在は規制当局の承認待ちで、手続きはまだ完了していない。

 こうした中で関係者によると、アルノー氏は今週金融アドバイザーと、ティファニー側に1株当たり135ドルという買収額の引き下げを迫る方法を話し合った。アルノー氏は、足元の米国情勢を踏まえ、ティファニーが11月段階に合意した順守事項に違反したと主張できないか模索しているという。

 関係者の話では、LVMHは現時点で買収額引き下げを決めておらず、ティファニーに直接再交渉を要請したわけではない。実際に再交渉を求めるかどうかも不透明だ。

 一方、ティファニーは再交渉に応じる法的根拠はないと考えているもよう。同社はLVMHと交わした合意に基づく財務制限条項を守っており、2週間前に四半期配当の支払いを宣言した後でも、守り続けられると見込んでいる、と関係者は説明した。