写真・図版10月30日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビスコ・イタリア銀行(中銀)総裁は新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて、イタリアとユーロ圏全体の景気回復が続くという見通しが危ぶまれていると述べた。写真は2019年6月、福岡で開かれたG20財務相・中央銀行総裁会合に出席後記者団の質問に答えるビスコ総裁(2020年 ロイター/Franck Robichon)

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 [ローマ 30日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビスコ・イタリア銀行(中銀)総裁は30日、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて、イタリアとユーロ圏全体の景気回復が続くという見通しが危ぶまれていると述べた。

 銀行関係者向けのスピーチで、ユーロ圏のデフレリスクは半年前に比べて低下しているものの、それでも無視できないと指摘。

 世界の国内総生産(GDP)はここ数カ月で予想以上に堅調に回復しているが、欧州の大部分で見られる感染第2波で「近いうちに生産と財・サービスの需要が再び減速するリスクがある」と指摘した。

 イタリア国家統計局(ISTAT)が同日発表した第3・四半期GDP速報値は前期比16.1%増で、市場予想の11.2%増を大幅に上回った。

 ただビスコ総裁は、ウイルス再拡大が「これまでの回復に打撃を与える恐れがある」とし、企業と家計の信頼感と支出に悪影響を及ぼすと述べた。

 国内の家計貯蓄率が2019年の平均と比べ第2・四半期末までに2倍になったとし、貯蓄性向の高まりが今後の経済成長に打撃を与える可能性があるとも警告。今後、消費者信頼感がさらに後退し、消費意欲低下とさらなる成長鈍化という「悪循環」を引き起こす恐れがあるとした。