写真・図版 6月7日、韓国環境省は、日産自動車のディーゼル車「キャッシュカイ」(=写真)が排ガス規制を不正に逃れていると指摘していた問題で、輸入販売した現地法人の韓国日産と同社社長を大気環境保全法違反容疑でソウル中央地検に刑事告発した。写真はソウルで5月撮影(2016年 ロイター/Kim Hong-Ji)

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 [東京 7日 ロイター] - 韓国環境省は7日、同省が日産自動車<7201.T>のディーゼル車「キャッシュカイ」が排ガス規制を不正に逃れていると指摘していた問題で、輸入販売した現地法人の韓国日産と同社社長を大気環境保全法違反容疑でソウル中央地検に刑事告発した。日産は法令や規制を順守し、いかなる不正行為もないと反論していたが、退けられた。

 共同通信によると、同省は刑事告発とともに、韓国で販売された「キャッシュカイ」824台のリコール(回収・無償修理)と、在庫車両の販売禁止、課徴金3億4000万ウォン(約3000万円)の支払いを命じた。 

 日産は不正はないとしたうえで、韓国での「キャッシュカイ」の販売について一時中止を決めた。同社は現在、同省の結論について「確認中であり、今後の対応を検討する」としている。

 同省は独フォルクスワーゲン(VW)<VOWG_p.DE>の排ガス不正問題を受けて、韓国内のディーゼル車20車種の検査を実施。日産のスポーツ用多目的車(SUV)「キャッシュカイ」では、通常走行の状態で窒素酸化物(NOx)の低減装置がある一定の温度で作動しないように設定されていたなどと説明していた。これに対し、日産はエンジンを加熱から保護するための措置と反論していた。

 日産は「あらゆる法令や規則を順守し、いかなる『不正かつ意図的な設定』や違法な任意操作デバイスも車両に搭載していないという立場を一貫して主張してきた」と反論。問題の車両についても「実走行環境でNOxを削減する技術的な改良を行う用意がある」と同省に伝えているという。

 

 (白木真紀)