写真・図版 6月24日の東京株式市場は、日経平均の値幅は16年ぶりの大きさとなっただけでなく、東証1部の値上がり銘柄数は6銘柄と過去最少の水準となるなど、歴史的な1日となった(2016年 ロイター/Thomas Peter)

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 [東京 24日 ロイター] - 24日の東京株式市場は、歴史的な1日となった。日経平均<.N225>の値幅は16年ぶりの大きさとなっただけでなく、東証1部の値上がり銘柄数は6銘柄と過去最少の水準。

 取引時間中に英国民投票での欧州連合(EU)離脱支持が優勢となり、市場心理が悪化。予想外の結末を嫌気したパニック売りが広がった。

 <下落率は過去9番目>

 この日の日経平均<.N225>の下げ幅は1286円33銭となり、1990年3月19日(1353円20銭)に次ぐ過去8番目の記録となった。下落率は7.92%となり、1970年4月30日(8.69%)に次ぐ過去9番目の大きさとなっている。

 日本株の序盤はプラス圏で推移したが、ランチタイムで先物に売りが出たことで軟化。英国民投票で離脱派の勝利が確実となったと伝わると、下値模索の展開となった。「海外勢の売りはもちろんだが、今夜の欧米市場の動向への警戒感が強い。国内年金勢の買いも入っていない」(大手証券トレーダー)との声が聞かれた。

 日経平均の日中値幅は1525円16銭。指数構成銘柄の大幅な入れ替え発表で投資家に動揺が広がった2000年4月17日(1737円63銭)以来、16年2カ月ぶりの大きさとなった。

 岩井コスモ証券・投資情報センター長の林卓郎氏は「朝方に英国民投票に対する楽観ムードがあった分、歴史的なパニック売りとなった」と指摘する。

 <心理回復には時間> 

 トムソン・ロイターのデータによると、東証1部の値上がり銘柄数の最小記録は、遡及できる2003年9月以降、チャイナ・ショックのあった昨年8月24日の8銘柄。この記録を1年も経たずして更新することになった。

 きょう値上がりした6銘柄のうち、上昇率トップはU─NEXT<9418.T>の1.98%。自社株買いの発表を好感したFJネクスト<8935.T>のほか、東京鉄鋼<5445.T>、西松屋チェーン<7545.T>などが逆行高となった。「為替に影響されない中小型の内需株が、消去法的に物色され続けている」(国内証券)という。

 バリュエーション面ではPBR(株価純資産倍率)が解散価値の1倍を割り込む銘柄が増えるなど、割安感が強まる銘柄も増えているが、全体的な市場センチメントが回復するには時間がかかりそうだ。

 パインブリッジ・インベストメンツ執行役員の前野達志氏は、日本株について「1日で相当な下落となったが底を打った感はなく、日経平均は1万4500円近辺まで下げてもおかしくはない」と指摘。

 英国のEU離脱をめぐっては「金融システム不安に至るとはみていないが、早期に日本株が回復するとも見込めず、しばらくは低迷が続く」と話している。

 *写真が正しく表示されなかったため再送します

 

 (長田善行 取材協力:杉山容俊 編集:田巻一彦)