写真・図版 6月28日、東京株式市場で日経平均は小幅に続伸した。英国のEU離脱を受けた欧米市場の動揺を引き継ぐ形で序盤は売りが先行。写真は都内で13日撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)

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 [東京 28日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に続伸した。英国の欧州連合(EU)離脱を受けた欧米市場の動揺を引き継ぐ形で序盤は売りが先行。節目の1万5000円を割れた後に先物への買い戻しが入り切り返した。内需・ディフェンシブ関連が優位の展開。一方、トヨタ<7203.T>が一時4%超安となるなど、自動車・電機の大型株に対する売りは継続した。

 日本株は朝方は軟調な滑り出しとなり、日経平均の下げ幅は一時300円を超えた。だが「日経平均が1万5000円を割れたところで、一部短期筋の先物の買い戻しが入った」(大手証券トレーダー)という。

 GLOBEX(シカゴの24時間金融先物取引システム)で、米株価指数先物が一段高となったことも下支え要因となった。ただ、トヨタは3年2カ月ぶりに5000円を下回ったほか、メガバンクも安値圏で推移。大型株の一角の軟調ぶりが顕著となるなか、日経平均は大引けにかけては上げ幅を縮小。TOPIXは小反落で取引を終了した。

 東証の業種別指数では建設業が上昇率でトップ。食品や医薬品、小売など内需・ディフェンシブ関連が連日の上昇となったのに対し、下落率トップは輸送用機器となっている。「トヨタに関しては海外マクロ系ヘッジファンドからの売りが続いている」(国内証券)との見方も出ている。

 一方、東証REIT総合<.TREIT>は前日比4%高。相対的に高い利回りが意識され、資金が流入したようだ。

 三井住友アセットマネジメント・シニアストラテジストの市川雅浩氏は、全体相場について「特段材料が見当たらないなか、投機にからんだ動きが出ている。円高リスクは残っており、先行きの警戒が必要な局面が続いている」と指摘している。

 個別銘柄ではしまむら<8227.T>が年初来高値を更新。27日に発表した2016年3―5月期決算で、連結当期利益が前年同期比44%増の79億円と大幅増益となったことが好感された。半面、16年5月期業績が一転最終減益となる見通しとなった住江織物<3501.T>は大幅安となった。

 東証1部騰落数は、値上がり1000銘柄に対し、値下がりが835銘柄、変わらずが120銘柄だった。

 日経平均<.N225> 

 終値      15323.14 +13.93 

 寄り付き    15094.71 

 安値/高値   14987.79─15443.82 

 

 TOPIX<.TOPX> 

 終値       1224.62 -1.14 

 寄り付き     1208.57 

 安値/高値    1198.57─1233.65 

 

 東証出来高(万株) 249562 

 東証売買代金(億円) 23571.13 

 

 

 (長田善行)