写真・図版 9月10日、英当局が発表した5─7月の国内総生産(GDP)は、前の3カ月間と比べて0.6%増加した。ワールドカップ(W杯)と温暖な気候を背景に個人消費が拡大し、約1年ぶりの高い伸びとなった。写真はイングランド銀行(中央銀行)の前を通り過ぎるバス。ロンドンで2015年5月撮影(2018年 ロイター/Stefan Wermuth)

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 [ロンドン 10日 ロイター] - 英当局が10日発表した5─7月の国内総生産(GDP)は、前の3カ月間と比べて0.6%増加した。ワールドカップ(W杯)と温暖な気候を背景に個人消費が拡大し、2017年8月以来約1年ぶりの高い伸びとなった。

 5─7月のGDPの伸びは4─6月の0.4%から加速したほか、ロイター調査による市場予想の上限と一致。第3・四半期の経済成長率を0.4%と見込んでいる英中銀を安心させそうだ。

 7月単月のGDP伸び率は前年比で1.6%、前月比で0.3%となり、市場予想の1.4%、0.2%をそれぞれ上回った。

 英国立統計局(ONS)の統計学者ロブ・ケントスミス氏は「W杯と温暖な気候に後押しされ、小売売上高が好調となる中、サービス部門が特に力強く成長した。建設部門も年初の低迷から回復した」と述べた。

 英国経済に占める割合が大きいサービス部門は5─7月に0.6%成長。2017年1月以来の高い伸びとなった。また、比重が大幅に小さい建設部門は3.3%成長で、17年2月以来の高い伸びだった。

 ただ、鉱工業部門は同期間に0.5%縮小。製造業から石油・ガス採取、発電まで幅広く低迷した。

 インベステックのエコノミスト、フィリップ・ショー氏は「流通、ホテル、レストラン部門の強さを見ると、温暖な気候が大きな助けになったのだろう。またおそらくW杯での英国のパフォーマンスも同様だ」と指摘。工業部門の縮小は、大部分が変動が大きい医薬品セクターを反映したとした。

 一方、7月の英貿易収支をみると、モノの貿易赤字額は99億7300万ポンドとなり、前月の106億7900万ポンドから縮小。サービスを含めた全体の貿易赤字額は1億1100万ポンドだった。ともに2月以降で最も小さい赤字額となった。

 欧州連合(EU)とのモノの貿易赤字額は16年4月以降で最小となった。

 *内容を追加しました。

 

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