写真・図版 9月10日、ニューヨーク外為市場では英ポンドとユーロが対ドルで上昇した。昨年6月撮影(2018年 ロイター/THOMAS WHITE)

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 [ニューヨーク 10日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ポンドとユーロが対ドルで上昇した。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡りEUのバルニエ首席交渉官が向こう6─8週間で合意にこぎ着けられるとの見方を示したことが背景。

 バルニエ氏はスロベニアで開かれているフォーラムで「双方が現実的になれば、第1段階の交渉について向こう6─8週間以内に合意が得られると考えている」と指摘。「11月初めまでには合意する必要がある」とし、「これは可能だと考えている」と述べた。

 英国が条件などで合意できないままEUを離脱する可能性があるとの懸念からポンドはこのところ圧迫されていたが、OANDA(トロント)の市場分析担当バイスプレジデント、ディーン・ポップルウェル氏は 「ポンドに対する弱気筋には意外な展開だった可能性がある」と指摘。「リスクオンムードが高まったため、ユーロも買われている」と述べた。

 ポンドは対ドル<GBP=D3>一時1%高。ロイターのデータによると終盤の取引では0.9%高の1.3033ドルとなっている。 

 ユーロは対ドル<EUR=EBS>で約0.4%高の1.15965ドル。対ポンド<EURGBP=D4>では約0.5%安の88.98ペンスとなっている。 

 今週は13日にイングランド銀行(英中央銀行)が金融政策委員会、欧州中央銀行(ECB)が理事会を開くが、双方とも金利据え置きを決定するとの見方が大勢となっている。

 ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(ニューヨーク)の新興国通貨戦略グローバル責任者、ウィン・シン氏は「ドラギECB総裁が路線の変更を示唆すると予想するのは理にかなわない」とし、「金利据え置きが決定されると予想している」と述べた。

 ブレグジットについて前向きな見方が出てきたことで、安全資産としてドルの需要が減退。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は0.24%低下の95.140となっている。 

 この日は新興国指数<.MIEM00000CUS>が0.5%低下し、約1週間ぶりの低水準に迫った。インドルピーが対ドル<INR=>で72.675ルピーと過去最安値を更新したほか、香港ドルは対ドル<HKD=D3>で取引レンジの最下限に達した

 一方、スウェーデンクローナは対ドル<SEK=D3>で0.1%高の9.059クローナ。9日投開票の総選挙で反移民を掲げる極右・スウェーデン民主党が躍進したものの、予想ほど多くの票を集めなかったことで、このところ軟調だったクローナは上向いた。

 ドル/円 NY終値 111.11/111.14 

 始値 111.10 

 高値 111.24 

 安値 111.04 

 ユーロ/ドル NY終値 1.1592/1.1596 

 始値 1.1575 

 高値 1.1615 

 安値 1.1569 

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