写真・図版 2月7日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の109円後半。ここ数日と同様に、この日もドルは110円台をワンタッチしたが、株安や米国を巡る政治リスクなどで110円台に定着することはできなかった。写真は2017年6月撮影(2019年 ロイター/Thomas White)

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 [東京 7日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の109円後半。ここ数日と同様に、この日もドルは110円台をワンタッチしたが、株安や米国を巡る政治リスクなどで110円台に定着することはできなかった。ただ、一定の底堅さは保っており、下値リスクは限定的とみられる。

 ドルは午前9時ごろに110.03円に到達したが、すぐに反落して110円を割り込んだ。その後は、事前に伝わった講演原稿から、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が金融政策や景気見通しに言及しないことが判明したことや、株価が下げ幅を拡大したことなどを受け、109.73円までじりじりと下落した。

 市場では、パウエル氏がハト派的な金融スタンスの念押しをするとの期待感もあったという。

 午前に目立ったのはNZドル。昨年第4・四半期の失業率が4.3%と予想の4.1%を上回った。市場では、中央銀行は来週開く政策会合で、景気に対して「非常に慎重な見方を示すのではないか」(外銀)との声が出ていた。

 NZドルは75円前半から74円前半へ売られ、2週間ぶり安値をつけた。

 テクニカル的にはドル/円のバイアスは上向きとされるが、110円台になかなか定着できないのは、主に米国を巡る政治リスクが意識されているからだという。 

 「(米株式市場では)S&P500が12月の急落前の高値に迫るなど、形的にはリスクオンになっているが、様々な政治リスクがあるため、腰の入った円売りもできない状況」とみずほ証券チーフFXストラテジストの鈴木健吾氏は言う。

 米国では暫定予算の期限を来週末に控え、メキシコ国境の壁建設を巡る民主党と共和党の対立が解消されなければ、16日以降は再び政府機関の閉鎖に陥りかねない。

 また、3月1日に期限を迎える連邦政府債務の上限引き上げにも影響が及ぶ可能性があり、ドルの重しとなるかもしれないと鈴木氏はみている。

 トランプ大統領は5日、一般教書演説で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と2月27―28日にベトナムで再会談すると明らかにした。

 一方、米中通商協議では、ムニューシン財務長官とライトハザーUSTR代表が来週初めに北京で中国側と協議すると報じられている。対中制裁関税の発動期日(3月1日)が迫る中、なんらかの妥協や進展があるか、注目されている。

 きょうは英国のメイ首相とユンケル欧州委員長がブレグジット問題で会談を行う予定。

 ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

 午後3時現在 109.94/96 1.1357/61 124.89/93

 午前9時現在 109.97/99 1.1363/67 125.00/04

 NY午後5時 109.96/98 1.1360/64 124.89/93

 

 (為替マーケットチーム)