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 [ロンドン 22日 ロイター] - IHSマークイットが発表した3月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.3と前月の51.9から低下、ロイターがまとめた予想中央値52.0も下回った。

 製造業が約6年ぶりのペースで縮小した。需要の大幅な減少が背景。サービス部門PMIはほぼ横ばいだった。

 IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「現在、製造業が明らかに弱く、懸念される。製造業は縮小ペースが増しており、第2・四半期の経済の足をさらに引っ張るだろう」との見方を示した。

 「この状況をサービス業でどれだけ救えるだろうか。第1・四半期は確かにサービス業が景気を下支えしたが、拡大ペースは2016年以降で最低の部類に入った。先行指標はあまり心強くない」と指摘した。

 同氏は、第1・四半期の域内総生産(GDP)は0.2%増と、先週のロイター調査の0.3%増を下回るとの見通しを示した。 

 3月の製造業PMI速報値は47.6と、前月の49.3から低下し、2013年4月以来の低水準となった。好不況の分かれ目となる50を大幅に下回った。市場予想は49.5だった。

 生産指数は約6年ぶり低水準の47.7。前月は49.4だった。

 新規受注指数は44.5と、2012年末以来の低水準。前月は46.3だった。

 企業は以前受けた受注や以前仕入れた原材料を処理しており、完成品の在庫が積み上がっている。

 3月のサービス部門PMI速報値は52.7と、予想と一致した。前月は52.8だった。

 受注残は49.0と、前月の51.0から低下。50を下回るは過去3年近くで2度目。サービス業では雇用拡大のペースも鈍化している。

 1年先の楽観度も低下。将来の生産を示す総合指数は59.9と、60.6から低下した。

 

 INGのBert Colijn氏は「3月のユーロ圏PMI低下は、ユーロ圏の経済問題がまだまだ続いていることを示している。きょうのPMIをみると、GDP伸び率は第1・四半期に回復しない公算が大きい」と指摘した。

 3月のドイツの製造業PMI速報値は、好不況の分かれ目となる50を3カ月連続で下回った。

 キャピタル・エコノミクスのアンドリュー・ケニンガム氏は「多くの人はドイツの製造不況が緩和すると予想していたが、実際には一段と悪化している」と指摘した。

 *内容を追加しました。