写真・図版 4月12日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の111円後半。写真は米ドル紙幣。2017年6月撮影(2019年 ロイター/Thomas White)

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 [東京 12日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の111円後半。実需とみられるフローを受けユーロ/円が仲値にかけて急伸しことで、ドル/円も連れ高となったが、来週予定される日米通商協議への警戒感や戻り売りで、午後の取引では高値圏でのもみ合いとなった。

 午前の取引でユーロは125.67円で始まったあと、仲値にかけて一気に126.30円まで上昇し3月21日以来の高値をつけた。この対ユーロでの円安のあおりで、ドル/円も111.83円まで上値を伸ばした。高値圏では週末を控えた調整売りや利益確定売りも流入したという。

 市場では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が3月に発表した買収案件に関する円売りの思惑が話題となった。

 当時の発表によると、MUFG傘下の三菱UFJ銀行は、独DVBバンクから航空機ファイナンス関連事業を買収するという内容。貸出債権56億ユーロ(約7163億円)とその他事業基盤を譲り受ける。

 午後の取引では一転して様子見ムードが広がった。

 「来週ワシントンで開かれる日米通商協議に対する警戒感に加え、今夜から米大手金融機関をはじめ米大手企業の決算発表が本格化することで、様子見姿勢が強まっている」(外為アナリスト)との声が聞かれた。

 茂木敏充経済再生相は12日午前、閣議後会見で、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表との日米通商交渉の初会合を15━16日にワシントンで開くと正式発表した。昨年9月の共同声明に沿って「物品貿易を中心に対象分野を決める」と述べた。

 茂木経済再生相は「どこまで議論が進展するかやってみないとわからないが、国益に沿った良い成果が出せるようにしたい」と強調した。

 市場では自動車に対する関税や為替条項の導入などが懸念されている。

 英ポンドは146円付近、1.30ドル後半。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の再延期は結局、ポンド相場に大きな影響を与えなかった。

 ただ、通貨オプション市場では緊張感の緩和が鮮明だ。6カ月物の予想変動率が7%台と前日の8%台から急速に低下し、18年初以来1年3カ月ぶり低水準をつけた。「英国は少なくとも合意がないまま4月12日に離脱することはない」(国際通貨基金・IMFのラガルド専務理事)ことが、市場の安心感につながったようだ。

 

 ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

 午後3時現在 111.77/79 1.1285/89 126.14/18

 午前9時現在 111.63/65 1.1288/92 125.70/74

 NY午後5時 111.65/68 1.1250/55 125.63/67

 

 (為替マーケットチーム)