写真・図版 4月15日、ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のセンテノ議長(写真)は、欧州は「兵器化された」ドルの支配から自らを守るため通貨ユーロの国際的な存在感を高めなければならないと述べた。写真はブリュッセルで2月撮影(2019年 ロイター/Francois Lenoir)

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 [ワシントン 12日 ロイター] - ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のセンテノ議長は、欧州は「兵器化された」ドルの支配から自らを守るため通貨ユーロの国際的な存在感を高めなければならないと述べた。

 同議長は12日、ブレトンウッズ体制再建委員会で講演し、「米政府が経済制裁の効果を補完し、狭い国内の課題に役立たせるための手段としてドルを利用しようとしていることは悩みの種だ」と指摘。「各通貨が狭義の国益を促進するために利用される中、国際通貨制度の基礎はぐらついている。一部の観察者にとって、ドルが支配的・無類のポジションを得ている同制度は再構築を迎えようとしている」と述べた。

 議長はまた、世界はドルがユーロや人民元などと支配権を奪い合う多通貨制度に向かう可能性があると指摘。こうした多通貨制度は国際通貨制度の機能を改善し、ドル支配に伴う経済変動が起きづらくなるとの見方を示した。

 一方で、ユーロの国際的な存在感を高めるため、ユーロ圏はユーロの構造に関する多くの難題に取り組む必要があるとも指摘。まずは銀行同盟を完成させる必要があると述べた。