写真・図版 5月22日、財務省が発表した貿易統計速報によると、4月の貿易収支は604億円の黒字となり、ロイターの予測中央値2032億円の黒字を下回った。写真は東京の港湾で2017年3月に撮影(2019年 ロイター/Issei Kato)

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 [東京 22日 ロイター] - 財務省が22日発表した貿易統計速報によると、4月の貿易収支は604億円の黒字となり、ロイターの予測中央値2032億円の黒字を下回った。中国向けの半導体製造装置や電子部品の輸出が減少する一方、イランからの原粗油の輸入が増えた。

 貿易黒字は3カ月連続。4月の黒字額としては赤字だった2011年から14年を除くと08年4月の490億円以来の水準となる。前年同月との比較では90.3%の減少だった。

 貿易収支のうち、輸出は前年比2.4%減の6兆6588億円で、5カ月連続で前年同月を下回った。対中輸出の減少に加え、マルタ向けの船舶がマイナスに寄与した。4月の対中輸出は同6.3%減の1兆2329億円だった。

 米国向け輸出は1兆4102億円と、前年より9.6%増えた。排気量1500ccから2000ccクラスの自動車輸出の伸びが主因で、4月は、前年比8.3%増の4212億円だった。米国向け自動車輸出は1985年4月の5327億円をピークに、直近では18年12月の4459億円が最大だった。

 一方、同月の輸入は前年比6.4%増の6兆5983億円と、2カ月連続で増えた。イランからの原粗油や中国からのパソコンや携帯電話関連が輸入を押し上げた。米政府によるイラン産原油の禁輸措置に伴う駆け込みかどうかは「一概には言えない」(同省幹部)としている。

 *内容を追加しました。