写真・図版 5月22日、中国の大手航空会社3社は、米航空機大手ボーイングの旅客機「737MAX」の運航停止と引き渡しの遅れで損失を被ったとして、同社に補償を求めた。写真はボーイング舟山工場で昨年12月撮影(2019年 ロイター/Thomas Peter)

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 [北京 22日 ロイター] - 中国の大手航空会社3社は、米航空機大手ボーイング<BA.N>の旅客機「737MAX」の運航停止と引き渡しの遅れで損失を被ったとして、同社に補償を求めた。前日の中国東方航空<600115.SS><0670.HK>に続き、中国国際航空<601111.SS><0753.HK>と中国南方航空<600029.SS>も補償を要求したことをロイターに22日明らかにした。

 中国国際航空と中国南方航空による補償要求は中国国営テレビが最初に伝えた。

 中国は、今年3月にエチオピア航空の737MAXが墜落し157人が死亡したことを受けて、世界で初めて737MAXの運行を停止した。

 中国の航空専門家、リ・シャオジン氏はロイターに対し「中国は、航空機の約4%に当たる96機を運航停止にした。運航停止は中国の航空会社に多大な損失をもたらしている」と指摘。各社1機当たりの1日の損失額は少なくとも10万元(1万4469.90ドル)になるとの推計値を示した。

 その上で「潜在コストも巨額だ。私の計算によれば、3月と4月に中国の主要空港で旅客数の伸びが鈍化した主因は737MAXの運航停止だった」と付け加えた。

 米連邦航空局(FAA)は23日、ダラスで世界の当局者を集めた会合を開き、ボーイングが提案した737MAXのソフトウェアの更新と研修計画について協議する予定。その上で2カ月に及ぶ運航停止の解除の是非や解除の時期を決定する。

 国際航空運送協会(IATA)も同日、737MAXの運航停止を巡って航空会社の会合をモントリオールで開く。

 ボーイングに対しては、ターキッシュ・エアラインズ<THYAO.IS>、ユナイテッド航空<UAL.O>、ライアンエアー<RYA.I>、フライドバイも補償を求めている。

 *内容を追加しました。