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 [東京 22日 ロイター] - 農林中央金庫が22日に公表した決算資料で、ローン担保証券(CLO)への投資残高が3月末時点で7兆4000億円だったことが明らかになった。18年12月末の6兆8000億円から6000億円増えた。CLOの残高は市場運用資産の11%を占める。

 農林中金の奥和登理事長は会見で、CLOの投資対象としての魅力を債券よりもスプレッドが厚いことだと説明。「案件ごと、リスク・リターンが合えば拾っていく」と述べた。年間の投資額の目標値を持っているわけではないという。

 農林中金が保有するCLOはAAA格のみ。投資に当たっては、独自のストレステストを行い、ミドル部門が全件を審査するなど慎重に取り組んでいる。投資後も、CLOの運用マネージャーと面談するなどモニタリングを徹底しているという。

 金融庁は3月、金融機関がCLOなどの証券化商品を購入する場合は、原則として原資産の5%以上を当初の債権者が保有する商品とする規制を導入。奥理事長は規制の影響について「CLOがより規律あるものになっていく。より良質な案件が出てくると思う。商品の量的には絞られると思うが、質的には上がる」と話した。

 農林中金の19年3月期の連結当期利益は前期比29.8%減の1035億7500万円だった。米国の利上げで外貨調達費用が増加し、減益となった。奥理事長は「19年度も厳しい運用環境を予想している。景気サイクルに留意して慎重な財務運営をしていく」と述べた。

 

 (和田崇彦 編集:田中志保)