写真・図版 6月14日、米連邦準備理事会(FRB)が発表した5月の鉱工業生産指数は製造業部門が0.2%上昇し、今年初めてプラスとなった。テネシー州スマーナで昨年8月撮影(2019年 ロイター/WILLIAM DESHAZER)

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 [ワシントン 14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が14日発表した5月の鉱工業生産指数は製造業部門が0.2%上昇し、今年初めてプラスとなった。金属や航空宇宙機器が減る一方、自動車・同部品が増加し、全体を押し上げた。市場予想は0.1%上昇だった。

 世界経済が鈍化する中で米製造業が低迷しているとの懸念がいくぶん後退するかもしれない。製造業部門の指数は今年の1月と2月、4月に低下していた。

 エコノミストは、米中貿易摩擦が世界経済の減速を助長していると懸念する。中国がこの日発表した5月の鉱工業生産は約17年ぶりの低い伸びとなった。

 米製造業指数の内訳は、自動車・同部品が2.4%上昇した。自動車・同部品を除くと横ばいだった。一次金属は1.9%低下。組立金属は0.1%低下した。

 米経済の約12%を占める製造業部門は、昨年導入された1兆5000億ドル規模の減税政策の効果が薄れていることも逆風となっている。

 電力・ガスと鉱業部門を含む全体の鉱工業生産指数は0.4%上昇した。電力・ガスが2.1%上昇し、鉱業が0.1%上昇した。

 企業がどれだけ十分に設備を稼動しているかを示す設備稼働率は製造業部門が75.7%と、前月の75.6%から上昇した。

 全体の設備稼働率は78.1%と、前月の77.9%から上昇した。1972─2018年の平均を1.7%ポイント下回っている。FRBは、経済に内在する需給の緩みを見るために設備稼働率に注目している。