写真・図版 6月14日、欧州中央銀行(ECB)の銀行監督委員会トップのアンドレア・エンリア氏は、数年にわたる経済成長にもかかわらずユーロ圏の銀行が抱える不良債権や借り手のデフォルト(債務不履行)は依然として高水準にあるとの見方を示した。写真はロイターのインタビューに答えるエンリア氏。2017年9月にロンドンで撮影(2019年 ロイター/AFOLABI SOTUNDE)

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 [フランクフルト 14日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の銀行監督委員会トップのアンドレア・エンリア氏は14日、数年にわたる経済成長にもかかわらずユーロ圏の銀行が抱える不良債権や借り手のデフォルト(債務不履行)は依然として高水準にあるとの見方を示した。

 前回のリセッション(景気後退)の際に抱え込んだ膨大な不良債権の削減に向けた「野心的」な計画を評価する一方で、特にイタリア、ギリシャ、ポルトガルで依然として高水準にあるとした。

 新たな不良債権や顧客のデフォルトを防ぐ取り組みの強化も求めた。

 エンリア氏は「新たな不良債権の流れは依然として高めのようだ。景気循環のどの段階にあるかを踏まえればなおさらだ」と述べた。

 また「不良債権を多く抱える銀行の一部は依然デフォルト率の上昇を報告しているもようで、やや懸念される」とし、引受基準の見直しや返済に苦慮する借り手とのやり取りによってこうした流れを防ぐよう促した。

 一方で「最新の不良債権戦略を見ると、今後に向けた銀行の計画はかなり野心的だ」とし、「最も重要なのは、古い不良債権の処理に特に積極的だということだ」と述べた。