写真・図版 6月25日、日産の株主総会に出席したルノーのスナール会長は、「日産の誇りを重んじて、会長職は本来求める権利もあったが、(就任を)あきらめた」と話した。 写真は今年3月、日産本社で会見したスナール氏(左)と日産の西川広人社長。3月12日、神奈川県横浜市で撮影(2019年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

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 [横浜市 25日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>の株主総会に出席した仏ルノー<RENA.PA>のジャンドミニク・スナール会長は25日、「日産に攻撃を仕掛けることは考えていない。そのような発想もない」と述べ、ルノーを警戒する日産株主の懸念払しょくを図った。

 スナール会長は日産取締役として出席。「日産の誇りを重んじて、会長職は本来求める権利もあったが、(就任を)あきらめた」と話した。ルノーと日産の経営統合交渉についても「(日産の)取締役会抜きでは話せることではない」と説明。検討する権利はあるが、「私が(経営統合を)決める立場にあるわけではなく、取締役の決議事項だ」と述べた。

 ルノーが打診を受けた欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモビルズ(FCA)<FCHA.MI>からの経営統合案に関しては、「FCAとの交渉は中断している」と前置きしたうえで、統合案は「日産にとってもアライアンス強化のチャンスだった」と語った。

 一方、日産の西川広人社長兼最高経営責任者(CEO)は、業績回復の取り組みと並行し、ルノーとの将来の関係を議論していく考えを示した。

 ただし、ルノーとの経営統合を「簡単にすることが良いとは思っていない」と述べ、ルノーの経営関与が強まることは「絶対にさせない」と強調した。持続可能なアライアンス成長を目的として両社に利益のある形で、将来どういう形でルノーとの関係を安定させるのがいいのか、資本関係を見直すべきかどうかをルノーと議論していきたい、とした。

 また、取締役会でルノーと利害が対立する議題を扱う場合は、ルノー出身取締役には「外れていただくことを理解していただいている」と話した。

 *内容を追加します。