写真・図版 7月16日、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁(写真)は、中央銀行は政治的な圧力だけでなく、金融市場のインフレ期待など短期的な圧力からも独立していなければならないとの認識を示した。パリで行われているG7で撮影(2019年 ロイター/PHILIPPE WOJAZER)

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 [パリ 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は16日、中央銀行は政治的な圧力だけでなく、金融市場のインフレ期待など短期的な圧力からも独立していなければならないとの認識を示した。

 米欧の中銀に対しては政治家から金融緩和を求める圧力が強まっている。

 また債券市場でも、弱い経済指標を受けて債券利回りが低下しており、インフレ期待を下支えする大胆な金融緩和を求める声が強まっている。

 総裁は仏中銀主催の会合で「市場の指標は考慮に入れるが、市場に依存してはならない。インフレ期待については、市場ベースの指標のみに頼り過ぎてはいけない」と発言。

 「われわれはデータに依存している。特にECBについてはそうだ。今後の理事会では、実際の経済指標を見極め、必要があればそれに応じて行動していく」と述べた。

 ユーロ圏のインフレ期待を示す指標である5年先スタート5年物フォワードレート<EUIL5YF5Y=R>は一時1.1%まで低下。その後1.3%に上昇しているが、ECBのインフレ目標である2%付近を大幅に下回っているだけでなく、ECBが債券買い入れプログラムを開始した2015年の水準も下回っている。

 トランプ米大統領やイタリアの政治家が中銀の独立性を攻撃していることについては、中銀の独立の重要性を強調しなければならないことは残念だと発言。

 総裁は「主要先進国の金融政策は、物価の安定と反景気循環的な需要管理という国内の使命のみによって導かれている。為替レートは目標にしていない」とも述べた。

 トランプ大統領は、中国や欧州が米国と競争するために為替を操作していると批判している。

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