写真・図版 7月16日、米財務省が発表した5月の対米証券投資統計によると、日本の米国債保有高が約2年ぶりの高水準となった。中国の保有高は減少し、約2年ぶりの低水準となった。2013年2月撮影(2019年 ロイター/Shohei Miyano)

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 [ニューヨーク 16日 ロイター] - 米財務省が16日に発表した5月の対米証券投資統計によると、日本の米国債保有高が約2年ぶりの高水準となった。中国の保有高は減少し、約2年ぶりの低水準となった。ただ中国の日本の2国は米国債保有高でなお他の国を大きく引き離している。 

 日本の米国債保有高は1兆1010億ドルと、4月の1兆0640億ドルから増加し、2017年8月以来の高水準となった。増加幅は13年7月以来の大きさとなる。

 中国の米国債保有高は1兆1100億ドルと、4月の1兆1130億ドルから減少。3カ月連続で減少し、17年5月以来の低水準となった。

 トランプ米大統領が中国製品への関税引き上げをちらつかせたことへの報復措置として、中国が保有する米国債を売却するのではないかとの観測が出る中、中国の米国債保有動向が注目されてきた。

 ジェフリーズのシニアエコノミスト、トム・シモンズ氏はリサーチノートで「貿易摩擦が続いているため、3─5月に連続して保有高が減少したことが注目されているが、われわれは現時点でこの減少を憂慮すべき兆候と捉えていない」と語った。

 他の主要国の米国債保有高では、英国が5月に3231億ドルに増え、8年ぶり高水準を記録した。

 5月の全般的な海外投資家による米財務省証券投資は338億4000万ドルの売り越しとなった。

 海外投資家による米長期有価証券投資(株式スワップ等含む)は146億ドルの売り越し。前月は408億ドルの買い越しだった。

 海外投資家の米株式投資も14億5000万ドルの売り越し。だが、売り越しのペースは鈍化した。

 一方、機関債の購入は151億1000万ドル。社債の購入は144億9000万ドルで、昨年8月以来の高水準だった。 

 *内容を追加しました。