写真・図版 7月18日、香港のデモが、遠く離れた場所で予想外の「被害者」を出している――それは、スイスの時計メーカーだ。スウォッチ・グループは17日、売上高と利益が大幅に減少したと発表した。写真は今年1月、ジュネーブで行われた時計の見本市で撮影(2019年 ロイター/Denis Balibouse)

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 [18日 ロイター] - 香港のデモが、遠く離れた場所で予想外の「被害者」を出している――それは、スイスの時計メーカーだ。

 スウォッチ・グループは17日、売上高と利益が大幅に減少したと発表した。上半期の純利益は11%以上も減少したという。

 同社は「スウォッチ」以外にも、「ロンジン」や「オメガ」といった多くの著名ブランドを展開している。また「ブレゲ」のような超高級ブランドも含まれる。

 香港で続くデモが、時計メーカーの業績悪化に関連しているようだ。スイス製時計にとって、香港は中国の消費者への入り口で、最大の輸出市場だからだ。

 スウォッチは売上高が減った地域は明らかにしていない。しかしスイスの時計業界団体によると香港向け輸出は大幅に減少している。

 ただ投資家は心配していないようだ。この日の取引では、スウォッチの株価は5%超上昇した。同社が下半期で「力強い伸び」を見込むと発表したことが背景にある。

 いわゆる「グレー・マーケット」の取り締まりにも焦点が当てられている。これはスウォッチのブランドを割引価格で販売する、無許可の小売り業者のことだ。

 スウォッチによると、取り締まりは上半期の売上高を圧迫したが、長期的には価格と利益を押し上げる見込みだという。