写真・図版 7月23日、中国人民銀行(中央銀行)は、中期貸出制度(MLF)を通じ4977億元(723億1000万ドル)を金融機関に供給した。写真は中国人民銀行。北京で昨年9月撮影(2019年 ロイター/Jason Lee)

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 [上海 23日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は23日、中期貸出制度(MLF)を通じ4977億元(723億1000万ドル)を金融機関に供給した。金利は前回と変わらなかった。

 このうち、2000億元は期間1年のMLFで、2977億元は標的型中期貸出制度(TMLF)を通じて供給した。TMLFによる供給額は、前回4月に行った同様の資金供給の規模を11%上回った。

 金利は1年物のMLFが3.30%、TMLFは3.15%に据え置いた。

 人民銀はまた、資金供給後の金融システムの流動性は「かなり潤沢」になるとの見通しを示した。また、この日償還期限を迎えるMLF融資と「ほぼ同額」が供給されたと明らかにした。

 公式データを基にロイターが算出したこの日が期限のMLF融資は5020億元で、1600億元のリバースレポも期限を迎える。

 ウエストパック(シンガポール)のアジアマクロ戦略部門代表、フランセス・チャン氏は「MLFの一部をTMLFに置き換えることで資金調達コストが効率的に引き下げられる。ネットの資金供給額よりも、金利低下に目を向けるべきだ」と説明した。

 一部の市場関係者は、この日の措置は人民銀行が昨年から行っている支援措置と一致していると指摘した。人民銀行は昨年以降、中小企業などへの低金利融資を促進し、雇用保護に動いている。

 当局は資金繰りに窮している企業への融資を積極的に行うよう銀行に求めているが、そうした企業は大手企業や国有企業よりも信用リスクが高い。

 市場関係者やアナリストは、人民銀行が数週間、もしくは数カ月以内に一部の資金供給ツールの金利を引き下げるとの予想を維持している。

 *内容を追加しました。