写真・図版21日のニューヨーク外為市場では、ドルが安全資産とされる円やスイスフランに対し上昇した。2017年6月撮影(2019年 ロイター/THOMAS WHITE)

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 [ニューヨーク 21日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが安全資産とされる円やスイスフランに対し上昇。今週終盤に予定されるパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演や主要7カ国(G7)首脳会議に注目が集まる中、世界の株価や米利利回りが上昇し、リスク選好の動きが高まった。

 パウエル議長は23日、ワイオミング州ジャクソンホールでの年次経済シンポジウムで講演する。また、24─26日にフランスで開催されるG7サミットで各国の金融当局者が示す発言にも関心が集まる。

 米連邦準備理事会(FRB)はこの日、7月30─31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表。複数の参加者が50bpの利下げを望んでいたことが明らかになったほか、政策当局者が追加利下げを検討しているとの印象を与えたくないことで一致したことも分かった。

 ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズの為替ストラテジスト、ブレンダン・マッケンナ氏は「FRB当局者の多くが7月の会合で利下げをサイクル半ばの調整と考え、長期的な利下げサイクルの開始とは見なしていなかったようだ」と述べた。その上で「50bp利下げについて討議されたが、合理的な可能性のようには見えず、ドルへの支援材料となる」と述べた。

 議事要旨の公表を受け、ドルは一時上げ幅を拡大。トランプ大統領が前日、給与税やキャピタルゲイン税の税率引き下げに前向きな姿勢を示していたこともドルへの追い風となった。

 終盤の取引で、ドル/円<JPY=>は0.3%高の106.56円。

 ドル/スイスフラン<CHF=>も0.4%高の0.9820フラン。

 ユーロ/ドル<EUR=>は0.1%安の1.1087ドル。

 シュワブ・センター・フォー・ファイナンシャル・リサーチの債券ストラテジスト、コリン・マーティン氏は、パウエル議長がジャクソンホールの講演で、依然として7月の利下げをサイクル半ばの調整と見なしているのか、または利下げサイクル開始を示唆するのかが興味深いと指摘。「トランプ大統領の関税に関する発表を受け、FRBの見解が変化した可能性がある」と述べた。

 

 ドル/円 NY終値 106.61/106.64 

 始値 106.43 

 高値 106.64 

 安値 106.36 

 ユーロ/ドル NY終値 1.1083/1.1087 

 始値 1.1101 

 高値 1.1107 

 安値 1.1082