写真・図版 23日、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、ワイオミング州ジャクソンホールで開催中の経済シンポジウムで講演し、米経済は「良好な立場」にあり、FRBは足元の景気拡大を維持すべく「適切に対応」すると表明した。写真はパウエル議長。ワシントンで7月31日撮影(2019年 ロイター/Sarah Silbiger)

[PR]

 [ジャクソンホール(米ワイオミング州) 23日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は23日、ワイオミング州ジャクソンホールで開催中の経済シンポジウムで講演し、米経済は「良好な立場」にあり、FRBは足元の景気拡大を維持すべく「適切に対応」すると表明した。

 9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを行うかについては明言しなかった。

 パウエル議長は「米経済は全般的に引き続き好調に推移している」とした上で「企業投資や製造業は弱まったものの、雇用の底堅い伸びや賃金の上昇が堅調な消費を後押しし、全体の緩やかな成長を下支えしている」と述べた。

 貿易戦争が企業投資や信頼感への障害となり、世界経済の悪化につながったとすれば、FRBはすべてを金融政策で修正することはできないと強調。「現在の状況に対する政策対応の指針となる直近の前例は存在しない」とし、金融政策が「国際貿易に対して整ったルールブックを提示することなどできない」とした。

 英国が欧州連合(EU)から強硬離脱(ハードブレグジット)する可能性やドイツ経済の減速、香港での政治的緊張などが海外要因として挙げられる中、パウエル氏は短期的な混乱にとらわれず、米経済の動向に集中することが求められると指摘。

 「通商を巡る動きが見通しにどのように影響するのか注視するとともに、2%の物価目標と力強い雇用の推進に向け政策を調整していかねばならない」という考えを示した。

 *内容を追加しました