写真・図版 4月23日、三菱重工業は、米航空機製造大手ボーイング向けの主翼などを生産している工場を一時停止すると発表した。写真は相模原で2016年7月撮影(2020年 ロイター/Maki Shiraki)

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 [東京 23日 ロイター] - 三菱重工業<7011.T>は23日、米航空機製造大手ボーイング<BA.N>向けの主翼などを生産している工場を一時停止すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響でボーイングが商用機の生産を一時停止したことを受け、他の部品メーカーも相次いで生産を一時見合わせており、三菱重工も生産調整する。同社が民間航空機の部品生産を始めて以来、このような操業停止を実施するのは初めてという。

 操業を一時停止するのは、名古屋航空宇宙システム製作所内の大江工場(名古屋市)。同工場はボーイングの中型旅客機「787」向けの主翼などを手掛けている。部門や人によって休業する日数や期間はそれぞれ異なるが、5月11日から29日の間で10日を上限として休業する。対象者には休業補償も支払う。

 ボーイングは20日から生産を順次再開しているが、新型コロナの影響で大幅な減便を強いられている航空会社の経営が悪化しており、今後の受注動向は不透明な情勢だ。ボーイングに航空機部品を多く納入している日本の航空機産業にも影を落とし始めている。

 三菱重工に先立ち、川崎重工業<7012.T>とSUBARU(スバル)<7270.T>が17日には生産調整を発表している。

 川崎重工は名古屋第一工場(愛知県弥富市)の787型機向け部品生産について、土日を除く4月20日から28日まで7日間休止。従業員約250人には休業補償を支払う。4月29日から5月6日まではゴールデンウィーク期間で、5月7日から操業を再開する予定。787型機以外の機体向け生産は続ける。

 スバルは、787型機の中央翼を生産する半田工場と半田西工場(いずれも愛知県半田市)で4月20日から5月1日まで操業を一時見合わせる。操業再開は同社が設定した大型連休明けの11日からを予定している。

 

 (白木真紀)