[PR]

 [ロンドン 7日 ロイター] - トルコ当局の通貨リラ防衛策が枯渇しつつある中、格付け会社はトルコ中央銀行がいずれ利上げに踏み切らざるを得ないとの見方を強めている。 

 トルコリラ<TRYTOM=D3>はここ2週間下落しており、この日は1ドル=7.365リラと、過去最安値を更新。ただ、トルコ中央銀行が一部の資金調達コストを引き上げ始めるなど対応に動いたことで、やや持ち直した。

 格付け会社ムーディーズのリードソブリンアナリスト、サラ・カールソン氏は「トルコはかなり長い間、暗中模索してきたが、こうした状況を長く続けることはできない。ある時点で足を踏み外す」と指摘。政策担当者は、経済に短期的な痛みを伴っても長期的に恩恵をもたらす改革を推し進める必要があると述べた。

 その上で、1年におよぶ利下げサイクルを経て現在8.25%にある政策金利を引き上げたとしても、基調的な問題の解決には至らない可能性があるとし、「基調的な問題は、国内の投資需要に見合う国内貯蓄が慢性的に不足していることだ」と述べた。 

 格付け会社S&Pグローバル・レーティングのアソシエート・ディレクター、マクシム・リャブニコフ氏は、トルコ中銀は今年に入り外貨準備をかなり使い果たしており、介入の余地は限られていると指摘。利用可能な外貨準備は昨年の約300億ドルから、今年は100億ドルを下回る水準に目減りするとの見方を示した。 

 エルドアン大統領は金利上昇に反対。この日、リラ相場のボラティリティーの高まりは一時的なもので、新型コロナウイルス感染拡大が主要な問題との見方を示している。