写真・図版 新型コロナウイルスのワクチンを開発する独キュアバックは13日、ニューヨーク市場で新規株式公開(IPO)を行い、2億1300万ドルを調達した。写真はキュアバックの研究員。3月12日独チュービンゲンで撮影(2020年 ロイター/Andreas Gebert)

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 [ニューヨーク 13日 ロイター] - 新型コロナウイルスのワクチンを開発する独キュアバック<CVAC.O>は13日、ニューヨーク市場で新規株式公開(IPO)を行い、2億1300万ドルを調達した。関係者が明らかにした。

 新型コロナの有望なワクチン候補を開発している企業が株式を新規に上場するのは初めてとなる。

 関係者によると、IPOでは、仮条件の上限だった1株16ドルで1333万株を売却した。株式時価総額は約28億ドルとなる。

 キュアバックのコメントは取れていない。

 同社は、メッセンジャーRNA(mRNA)を利用した新型コロナなどの治療法を研究。ライバルのモデルナ<MRNA.O>やビオンテック<22UAy.F>も、同様の実験的なアプローチを採用している。

 mRNAを利用すれば、治療で重要な役割を果たすタンパク質を患者自身の体に合成させることができると期待されている。

 ドイツ政府は6月、キュアバック株の23%を約3億4300万ドルで取得。戦略上、国益に重要な企業と位置付けているとみられる。7月にはグラクソ・スミスクライン(GSK)<GSK.L>やカタール投資庁(QIA)からも出資を受けた。

 米マイクロソフト<MSFT.O>の共同創業者のビル・ゲイツ氏も同社を支援している。先月には欧州投資銀行から7500万ユーロ(8500万ドル)の融資を確保した。

 新型コロナ以外にも、がん、狂犬病などの治療法を研究している。同社の文書によると、独SAP<SAPG.DE>の共同創業者、ディートマー・ホップ氏が経営権を保有しており、IPO後も50%弱の株式を継続保有する見通し。

 IPOの引き受け主幹事はバンク・オブ・アメリカ、ジェフリーズ、クレディ・スイス。

 キュアバック株はナスダック市場で14日から取引が開始される予定。

 

 

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