写真・図版3月3日、中国国家統計局が発表した2月の非製造業PMIは上昇し、サービス業が勢いを取り戻したことを示した一方、HSBC/マークイットが同日発表した2月の製造業PMIは低下し、引き続き製造業の活動が低迷している状況を示した。大連で1月撮影(2014年 ロイター/China Daily)

[PR]

 [北京 3日 ロイター] -中国国家統計局が3日発表した2月の非製造業購買担当者景気指数(PMI)は上昇し、サービス業が勢いを取り戻したことを示した一方、HSBC/マークイットが同日発表した2月の製造業PMIは低下し、引き続き製造業の活動が低迷している状況を示した。

 非製造業と製造業のPMIが異なる動きを見せたことで、中国景気の判断はますます難しくなった。

 国家統計局発表の2月の非製造業PMIは55.0と、前月の53.4から上昇し、昨年11月以来の高水準となった。一方、HSBC発表の2月の製造業PMI改定値は48.5と、3カ月連続で低下し、7カ月ぶりの低水準となった。速報値は48.3だった。生産と新規受注がさえなかった。

 国家統計局が1日発表した2月の製造業PMIは8カ月ぶり低水準の50.2だった。

 PMIは50を上回ると景況の改善、下回ると景況の悪化を表す。

 ソシエテ・ジェネラル(香港)の中国担当エコノミスト、WeiYao氏は「減速の要因は国内投資にある。輸出の数字は強いため、外需は堅調だ」と指摘。「非製造業PMIの数字を信じるならば、サービス業の活動はさほど悪くないといえる。ただ、大型投資の対象だった製造業もさほど低迷していない」と語った。

 HSBC/マークイットは5日に2月のサービス部門PMIを発表する。

 国家統計局発表のPMIは大型国有企業が主な対象であるのに対し、HSBC/マークイット発表のPMIはより小規模の民間企業も対象としている。

 製造業と非製造業のPMIはともに季節調整済みだが、旧正月の大型連休の時期が毎年ずれるため、統計の歪みをすべて取り除くことは難しい。連休中は製造業は操業を停止する一方、サービス業はフル稼働している。

 中国政府は長期目標として、輸出への依存度を軽減し、国内消費を拡大することを目指してきたが、この目標のために経済成長への犠牲をどれほど容認するかは不明だ。

 BBVA(香港)のアジア担当チーフエコノミスト、ステファン・シュワルツ氏は「国内総生産(GDP)に占めるサービス業の割合は増えている。われわれはたびたびこれを中国経済のリバランスの一つの兆候と指摘している」と述べ、「これが長期トレンドの一部を形成するならば、良いことだ」と語った。

 2012年の中国GDPに占めるサービス業の割合は45%だった。