[ロンドン 1日 ロイター] - 1日の欧州短期金融市場で、欧州銀行間取引金利(EURIBOR)先物が示す金利が上昇した。
欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がこの日の理事会後の会見で、前回理事会で打ち出したフォワードガイダンス(将来の金融政策指針)を確認したものの、利下げについて協議されなかったことで失望感が広がった。
ECBはこの日の理事会で、主要政策金利であるリファイナンス金利を予想通り0.5%に据え置き、低金利を当面維持する方針を再表明した。ただ、ドラギ総裁は「フォワードガイダンスについてしか協議しなかった」と述べたことで、利下げ実施の確率が、利下げに関し「広範囲にわたる議論」が行われた前回理事会から後退したと受け取られた。
EURIBOR先物の2013─16年の各限月は、ドラギ総裁の会見が始まる前から1─10ティック下落。前日比ではほぼ横ばいとなった。
2015年12月限は10ティック下落し、99.055。金利が2015年12月に0.945%になるとの予想を示した。ドラギ総裁の会見前は、0.935%を示していた。フォワードガイダンスが初めて打ち出された前回7月4日の理事会の前日は0.96%となっていた。
1年物のユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)は0.356%。前回理事会前は0.358%だった。
EURIBOR先物とEONIAはいずれも前回理事会前の水準と比べ、ほぼ変わらずから小幅低下。フォワードガイダンスによる金融市場沈静化への効果が限定的であることを示唆した。