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2012年10月6日11時5分

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情報提供 reuters

米低格付け債型の人気続く 1年決算型に見直しの動き〈純資産残高の増加ランキング〉

イラスト:  拡大  

 今回は、人気や運用成績の目安となる純資産残高が増加したファンド(投資信託)を紹介します。過去3カ月間の残高増加額の上位20本について分析した結果です。

 まず、残高増減の前提となる世界の株式市場の動きを確認しましょう。9月末までの3カ月間は、日本こそ日中摩擦への警戒感から上値が抑えられましたが、欧米や東南アジア、さらに中南米も上昇しました。9月に米金融当局が量的緩和第3弾を発表したことで、世界的に過度なリスク回避姿勢が後退したためです。

 ランキングでは「野村米国ハイ・イールド債券投信(豪ドルコース)」が3カ月連続で首位を維持しました。同ファンドが投資対象としているのは、株式と似た値動きをすることで知られるハイ・イールド債券(信用格付けが低い分、利回りが高く設定されている事業債)です。足元でリスク選好が高まり、株式と同様にハイ・イールド債券の価格も上昇したため、安定した成績を収め、好調な販売にもつながりました。

 なお、14位の「アムンディ・りそな米国ハイ・イールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)」も「野村米国」と同様、米国のハイ・イールド債券に投資する通貨選択型で、8月の34位から一気に順位を上げました。

 また、今回は3位に「日興グラビティ・ファンド」、15位に「UBSグローバル好利回りCBファンド」と、9月に設定されたばかりの新ファンドが2本ランクインしました。「日興グラビティ」は、「2国間の貿易量は、経済規模が大きく、距離が近いほど大きくなる」というグラビティ理論に基づいて、日本を含むアジアの成長企業を選び、その株式に投資します。

 世界各国の転換社債(一定の条件で株式に転換できる権利のついた社債)に投資する「UBSグローバル好利回りCB」は、5月と8月にも同じ投資方針のファンドが設定されており、シリーズ化されています。

 両ファンドの最大の特徴は、毎月分配型が圧倒的な支持を集める中では珍しい年1回決算型であるという点です。「非・毎月分配型」を見直す動きも出ていることが分かります。(リッパー・篠田尚子)

トムソン・ロイターhttp://www.reuters.co.jp

■この3カ月間で純資産残高が増えたファンドは?

順位 8月の
順位
騰落 ファンド名 投信会社 純資産
残高
3カ月間
増加額
1 1 野村米国ハイ・イールド債券投信(通貨選択型)豪ドルコース(毎月分配型)★ 野村 345,419 84,818
2 2 フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし) フィデリティ 553,859 64,037
3 - 日興グラビティ・ファンド 日興 63,334 63,334
4 3 ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型) ピクテ 356,737 60,614
5 7 日興ピムコ・ハイインカム・ソブリン・ファンド毎月分配型(トルコリラコース)★ 日興 96,974 42,848
6 5 ニッセイオーストラリア高配当株ファンド(毎月決算型) ニッセイ 51,906 37,034
7 4 オーストラリア公社債ファンド SMT 209,904 36,046
8 8 BAMワールド・ボンド&カレンシー・ファンド ベアリング 117,340 32,005
9 9 アジア・オセアニア好配当成長株オープン(毎月分配型) 岡三 278,034 29,064
10 21 エマージング・ソブリン・オープン(毎月決算型)為替ヘッジあり 国際 70,477 28,426
11 19 三菱UFJ新興国高利回り社債ファンド通貨選択シリーズ〈円コース〉(毎月分配型)★ 三菱UFJ 63,236 27,694
12 10 資源ファンド(株式と通貨)ブラジルレアル・コース★ 日興 122,119 26,784
13 15 DIAM新興国ソブリンオープン通貨選択シリーズ〈ブラジルレアルコース〉★ DIAM 127,663 26,436
14 34 アムンディ・りそな米国ハイ・イールド債券ファンド(ブラジルレアルコース)★ アムンディ 96,671 24,326
15 - UBSグローバル好利回りCBファンド2012-09(円ヘッジ)(限定追加型) UBS 23,982 23,982
16 33 ダイワ日本国債ファンド(毎月分配型) 大和 278,692 23,688
17 12 三菱UFJ新興国債券ファンド通貨選択シリーズ〈豪ドルコース〉(毎月分配型)★ 三菱UFJ 170,886 22,516
18 41 ダイワ米国株ストラテジーα(通貨選択型)-トリプルリターンズ-ブラジル・レアル・コース(毎月分配型)★ 大和 24,618 22,439
19 16 PIMCOニューワールド円インカムファンド 三菱UFJ 113,599 20,928
20 20 J-REIT・リサーチ・オープン(毎月決算型) SMT 140,599 19,885

調査対象はオープン型投信で、残高が10億円以上の1859本(9月末時点、単位:100万円)。上場投信と確定拠出年金・ラップ口座向け専用ファンド、デリバティブ型を除く。残高と増加額が同じファンドは7月以降の設定。★は通貨選択型(リッパー調べ)

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